よしを’S質問箱
分類 @@#アクア一般#@@
Q538.水道水のphと残留塩素の季節的変化について
【kasimaruさんからの質問】
はじめて質問するkasimaruと申します。
換水用の水(水道水)について質問致します。

汲み置きのスペースが無いので、水道水をコントラコロラインで塩素中和をして換水用に使用しているのですが、コントラの残留成分を極力少なくしたいので、確認の為に残留塩素濃度測定と実際に何mlのコントラで中和できるのか実験を行ないました。

その結果、東京都板橋区の我が家の水道水は塩素濃度が 0.7〜0.8ppmあり(OT法にて測定)、ph値6.4でした。これに、コントラを少しずつ足していって残留塩素濃度を測っていったところ、完全に中和されるのに必要なコントラの量は、0.5ml/10Lという結果となりました。
これをみると規定量 2.0ml/10Lのわずか1/4の量で中和できるという結果が得られたのです。

おそらく全国的にみれば更に残留塩素濃度の高い地域も有ると思うので、コントラの規定量は高めに設定されていると思うのですが、仮に二倍のマージンをとったとしても実際にそれほど高い(0.8ppm×2=1.6ppm)残留塩素濃度の地域が有るのでしょうか?
また、季節的にも夏のほうが残留塩素を増加させていると思うのですが、残留塩素の季節的変化に関するデータをお持ちでしたら 教えて下さい。

また、ph値に関しても、夏頃には 7.0〜7.4程度有ったものが、12月には 6.4に下がっており(もちろんph計の校正もしており、比較電極も使用4ヶ月程度です。)、1年のうちにどの程度変化するものなのか、データをお持ちでしたら教えて下さい。

宜しくお願いいたします。

A538.水質の話
大変興味深い情報をありがとうございます。
残念ながら当方ではお役に立てそうなデータは持ち合わせておりません。

水道水の残留塩素濃度は送水口で1.0ppm以上というのが上水道の規定だったと記憶しております。
雑菌などが繁殖しないために添加されている物なので下限が決められていて上限は無い、というのが残留塩素の規定量となります。
(うろ覚えなのと昔の情報なので、最近ではこの辺の規定も変わっている可能性があります、詳しくは自治体のホームページや水道局のホームページを探せば見つかるでしょう。)
そう考えると家庭の蛇口でも1.0ppmかそれ以上の残留塩素濃度が有ることもあり得るのではないかと思います。
しかしながら1.6ppmという事は無いだろうと思います。
まあ、少なすぎるよりは若干多く入れすぎた方が安全だし、その方がメーカーも儲かるからその程度の量を添加せよと指導しているのでしょうね。

残留塩素の濃度の季節的な変動は食中毒がはやること、プールや行水など水に触れることが多くなること、水不足によって源水の水質が悪くなることが重なる夏場に多く添加されるように成るというのが通説です。
詳しく知りたければ「アクアリウムをやっていて水道水のことをもっと良く知りたい」ときちんと理由を説明した上で住んでいる地域の浄水場に電話で問い合わせれば色々なことが教えてもらえるらしいですよ。

季節によるpH変動は溶存二酸化炭素濃度の影響ではないかと思います。
水温が低いとCO2は水に溶けやすく、水温が高いと溶けにくくなりますので、そのため夏場は溶存CO2濃度が低い=pHが高いというふうに成るのではないでしょうか?
正確に調べるならR−pHで調べてみるのが良いと思います。

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