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深いと言えば深いようにも思えますし、そうでもないようにも思えます。
まず、通常の濾過は硝化であるという事を理解して下さい。
アンモニアが硝酸塩になるまでです。
硝化という機能だけを考えればさほど能力のない濾過装置でも満足に機能しますし、それ以上の装置や濾材を用いてもBODが無くなればそれ以上の濾過装置や濾材は空回りしているだけになります。
一方苔の原因はもちろん富栄養が一番の要因だと思いますが、富栄養を貧栄養にするのは濾過装置だけで実現できる事ではありません。
ただし、硝酸塩の蓄積が苔の発生に関係有るという説もありますので、濾過装置の構造や使用している濾材の機能によって脱窒がなされていたとしたら、それなりに苔の減少に貢献している可能性はあります。
もちろん濾過が完全ではない環境では、硝化が完全に行われないことによって結果的に苔も良く発生しているという場合も有るでしょうし、そう考えると夏場の水温上昇や水質の悪化に耐えられるよう、能力にある程度の余裕がある状態にしておくことは必要だと思います。
よってある程度の余裕領域も含めて硝化が完全にできるだけの濾過能力が備わっているかどうかは苔の発生に直接的に関係するが、それをクリアした状態では硝化という機能だけであれば濾過と苔の関係は直接的には存在しない。
硝化とは別に嫌気性濾過という機能を考えるなら苔の減少に効果が有るかもしれない。
という事が答えになるかと思います。
建前から言えば、ポンプの能力の違いによる水量が違っているとか、内部構造が違うので水が濾材に触れている時間が違うのでそれらを考慮した設計に成っているという事が言えるでしょう。
しかしながら使用される環境などまちまちですから全てそこまでうまく考えられているとも思えません。
よってデザインの問題や流行とかまたはライバル装置の仕様などを考慮して、その時々に売れると思われる形に設計されているのでしょう。
ひどい話ですが同じ装置も日本と外国では適用水槽サイズが一回りほど違っているそうです。
要するに2213は日本では60〜90cm水槽用と言われますが、外国では90〜120cm水槽用と言われるといった違いが有るらしいです。
メーカー曰く国によって水質も違うし利用者が求める能力も違うと言うのが理由だそうです。
所詮はその程度の理由しかないと思いますが・・
最近の物と昔の物を比べると、メンテナンスのし易さとか濾材容量に比べて占有する面積の小ささなどが違いとしてあげられると思いますが、外部濾過装置のメンテナンスなど半年に1度ぐらいしかしませんからそれほどメンテナンスのし易さを求める必要もないかと思います。
また最近流行の角形の濾過装置は密閉が少し弱いみたいですので、専有面積が小さいことよりもシンプルでしっかりとした作りの方が個人的には好みです。
フルウエットの装置なら濾材容量とポンプ能力以外には機能的な違いは有りませんが、ウエット&ドライの能力を持っているものはそれなりに違いは有ります。
私の知人が外部フィルターを買おうとしているなら迷わず2213を勧めます。
最近の物に比べると格好は良くないですし本体の外にダブルタップをつけないといけませんし、留め具もあまり使い勝手が良くないです。
しかし、構造が簡単で信頼性が高くダブルタップや濾材までセットになって、最新の同ランクの装置を買うお金で2台買えてしまう価格もとても魅力的です。
また2213はサイズ的に手頃で、将来水槽を大きくするようなことがあっても並列や直列で使えば十分使用できるスペックでもあるため生涯使い続けることが出来るありがたいサイズでもあります。
一つ心配なのはその往年の名器はいつまで販売されているかということです。
販売中止になればいずれメンテナンスパーツは手に入り辛くなるので気になりますが、新型の装置が発売された直後は在庫分の2213が完売したら新しい形のフィルターに完全に移行するのかと思いましたが、どうやら平行して製造されているようです。
そのへんが気になる方は今後2213を購入する際にはショップの人に確認してから購入された方が良いと思います。