よしを’S質問箱
分類 @@#アクア一般#@@ @@#器具#@@
Q502.換水不要水槽について教えてください
【ひこちゃんさんからの質問】
先日とあるHPで、一年以上換水しない水槽の事例が紹介されていました。金魚を8匹入れた60cmの標準水槽です。
この人は、生きた水草(種類は本人も知らないとのこと)を濾材として使う自作の濾過器により、換水は全く不要になったと言っていました。(濾過器の作成方法を写真入りで公開しているので、全くの嘘ではないと思う) 濾過器の構造は、エアポンプにより水を回し、生きた水草を詰め込んだ濾過室に通すといったシンプルなもの。濾過室も、せいぜい直径15cmぐらいの球状です。
こんなことが理論上可能なんでしょうか?蓄積される硝酸塩を100%水草の生理作用だけで分解できるものなんでしょうか?
写真で見る限り、特に、嫌気性バクテリアによる窒化作用は期待できないようなごく普通の淡水水槽でした。

A502.換水不要
理論的には可能だと思います。
但し、水質として良い状態かどうかは疑わしいです。
そもそも金魚は水質の悪化にかなり丈夫ですから、硝酸塩がかなり蓄積されていたりpHが下がりすぎている状態でも、普通に生きている可能性が高いです。
大きな水量にごく少ない生体を飼育すれば硝酸塩の発生もごく少量ですので、それを水中に入れた水草や根だけを水中に入れた気中の草に吸収させることは可能だと思います。

しかし、そういった水槽は換水をしないということを目的としており、特に生態系やエコロジーという観点で無換水を実現しようとしている水槽は魚にとって良い水質にするとか、飼育している魚の状態が良くなるという事よりも、換水をしない事による自己満足を第一に考えているような場合が多く、そのために生体に対してはあまり良くない環境を虐げているという場合が多いように思います。

熱帯魚を飼育し、その熱帯魚がいつも健康で良く成長し、体色も綺麗で状態良く保つことを一番に考えるなら通常の換水による水槽の維持を行った方が良いと思います。

よしを’s質問箱トップへ

よしを’sホームページへ