よしを’S質問箱
- Q446.魚と水草のバランス
- 【ひろしさんからの質問】
はしめまして、いつも楽しく拝見させてもらってます。
さて、本題に入りますが、自分の水槽には水草をたくさん入れてあります。
その理由は魚の酸素供給が目的で、エアレ-ションするより音もなく見映えもいいからです。
しかし、20日間ほどで水草は水面まで達してしまい、水槽はジャングル状態になり魚が泳ぐスペ-スがなくなってしまいます。そこで水草を間引こうと思うのですが、酸素の供給という観点からどこまで減らすべきかわかりません。
成長の遅い水草を中心に植てもコケが心配ですし、こまめなトリミングは水草を弱らせないか心配です。
(実際、茎がだんだん細くなってる)
一概には言えませんが一応の目安があれば、教えてください。
水槽デ-タ
水槽サイズ:60センチ
濾過装置:パワ-フィルタ20と10の直列使用
生物:カ-ジナルテトラ20匹、コリドラス5匹、オトシン5匹、ヤマトヌマエビ5匹(それぞれ元気)
水草:ハイグロフィラ、ナナ、ロタラ、バコパ、etc
照明:15W×4 9時間
CO2:昼間のみ強制添加
- A446.トリミングとダメージ
- たしかに差し戻しを行う有茎草のトリミングというのは幾分かは水草にダメージを与えます。
但し、差し戻し後も目に見えて成長が止まるという事が無く、既に何回かの差し戻しトリミングを耐えているような草の場合ならさほど気にする事は無いと思います。
- 差し戻しを行うと成長がぱったりと止まる。
- 差し戻しを行うと頂芽が白化して潰れ、脇芽が出る。
- トリミング後だいぶ経ってから調子が良くなり、水面を横になるぐらいまで葉が綺麗に出ない。
という症状がある場合は要注意です。
1と2は底床の具合が水草に合っておらず発根が遅くなっているような場合に良くおこります。
3は光量不足でトリミングされて水深が深くなると光が不足しておこる現象です。
上記のような症状が無ければ通常の有茎草ならトリミングしてすぐの状態でも体内に有る養分で光合成を開始します。
翌日には既に発根し始めていますので通常の水草水槽レベルの少量の小型魚を飼育する上では酸素の供給が不足するという事も無いと思います。
トリミングする長さについては
- 短めにトリミングして頻繁に行う
- 少し長めにカットしてトリミングの頻度を少なくする。
と二通りの方法が有りますが、どちらを採用するかは対象の草によって変えるべきでしょう。
発根が良く水深の浅い光量の多い状態を好む草は前者、発根が鈍くトリミング後に調子を崩しやすい草は後者が良いでしょう。
またバコパやロタラの類は抜いて下部をカットして差し戻すという通常の有茎草のトリミングのやり方以外に抜かずに茎の先の方をカットするというやり方も有ります。
そうすると脇芽がどんどん増えていきますのでボリューム感を出すときにそういったトリミングを行ったりもします。
色々と工夫をしながら水草の成長の仕方を観察し、自分の水槽に適したトリミングの方法とサイクルを見つけ出して下さい。
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