よしを’S質問箱
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Q340.エーハイムエコについて
【のんのんさんからの質問】
 こんにちはよしをさん、いつも楽しくホームページ見させてもらってます。
質問なんですが、最近エーハイムエコ2231を購入しまして、その水の流れについて疑問を持ちました。
他のエーハイムは(2213など)下から水が入り上から出ています、しかしエコは上から入り上から出ています、いったん脇から下へ流してから中心から上へ引き上げるという方式だと思いますが、すべての水がろ材を通過しているのかとても心配です。
少なからずとも全然濾過されない水が排出されていると思います。これについてどう思いますか
A340.最近の外部フィルター
最近の外部フィルターはほとんどのメーカーが円筒形から四角柱の形になり、ホースの取り付けも給水排水ともに上部から行う形式が主流となりつつあります。
これは丸よりも四角の方が占有面積に比べて多くの濾材を入れることが出来る事と、ホースの取り回しや設置が便利なようにという配慮から、そうされているようです。

多くの物は内部にパイプや仕切りなどを設置することで、上から入った水が濾材室の底部にたどり着き、そこから濾材に触れながら装置上部へ進入し、ポンプによって汲み上げられ水槽に戻るという形になっています。

そういう方式では、確かにお考えのように濾過装置内の水の流れに偏りが出来濾過として望ましい環境ではないという考えも有り、最近発売された新製品でも円筒形で下から水が入るオーソドックスな方法を取っているメーカーも有るようです。

しかし、私は個人的には各メーカーとも水の流れがどうなるかといった設計やテストは行っているはずですし、そもそも円筒形で下から水が入ればまんべんなく流れるかといえば、濾材への汚れのたまり方などによって必ず流れの偏りは発生しているはずですから、円筒形のオーソドックスな方式も、最近流行の四角柱タイプの方式もそれほど変わりはないのではないかと思っています。

ただ、今回話題にされているエーハイムエコフィルターというものに関して、実物を見たことが無いので何とも判断できないのですが、通常四角柱タイプの外部フィルターの構造として必ず内部にパイプや仕切りが有り強制的に水が底部に入るようになっていますが、そういった仕組みが無いということなのでしょうか?

基本的にはそれなりに研究設計されて作られていると思うので問題ないだろうと思いますが、先日ショップに行ったとき現物を見てみようと思ったのですが展示品が無かったので詳細を自分で見て確かめることが出来なかったので、その辺のことは判断できかねます。

この辺はどなたか御自分で使われた感覚で「確かにそんな気がする」とか「全然心配無いよ!」といった使用感などを報告して頂ければありがたいです。
Q&Aの投稿フォームメールにてご連絡ください。
ご連絡頂いたご意見は適宜編集してこの回答への補足として追加記入させて頂きます。

「使用感などお知らせ下さい」とお願いしたところ、すぐに3名の方から使ってみた感想などをお寄せ頂きました。
ありがとうございます。
以下その方々から寄せられた貴重な情報です。
hideさんより
私は、エーハイムエコ2231を2台 エーハイムエコ2233を4台あとADAの外部フィルターを使用しています。
エーハイムエコを使用してみての感想を
メリット
1.呼び水がハンドル操作で楽
2.タップがついているのでメンテが楽
3.音がとても静か
デメリット
1.添付のスポンジ濾材はあまり使えない
2.濾材容量がちょっと少ない

そして濾材をラックに入れるタイプのほとんどに言えると思うのですが
多少は隙間から濾材を通らずに水が流れてしまうと思います。
ただし、エーハイムエコを実際使用してみて給水口からの水がラックの外側を通って下から吸い上げるのですが
ラック外面と底はかなり汚れますがラック内部はそれほど汚れない所を見ると通常時水はほとんど下から流れているようです
このタイプのメリット(?)としては濾材が目詰まりした場合隙間から水が多少流れてくれるのでモーターを比較的
痛めないようです。事実流量はかなり減っていたのですが1週間程目詰まりに気付きませんでしたから
匿名希望さんより
エコフィルターを使っています。

基本的にはご回答にあるとおり、同心円の円筒が2つある仕組みとなっています。そして中の円筒(円柱のバスケットを3段/2段重ねているのですが)の最上部がモーター部分に密着しており、吸水(上から下へ)は外側を、濾過&排水(下から上へ)は内側を流れるよう、ルートは別になっています。
但し、密着度?など100%か否かは検証しようもありませんが、よしをさんのおっしゃるとおり、その辺りはメーカーを信じて良いのではないかと気にしていませんでした。

実は外側からよくよくボディーを見ていると、時々、ゴミが下から上へ舞い上がっているようにも見えることがあります(本来は上から下へ相当な早さで落ちているはずなのですが)。あまりいい加減なことも言えないのですが、濾材のつまり具合やゴミの形状や重さで、時々はそのようなこともあるのではないでしょうか。繰り返しますが、ちゃんと濾過されているようなので、あまり気にしていません。
がじらさんより
いつも楽しく拝見しています。今年もよろしくお願いします。
さて、1/23更新分のQ&Aコーナーにエーハイムエコの質問がありましたが、3ヶ月ほど2231を使っているので気がついて点を報告させていただきます。まだまだアクアリウム歴一年数ヶ月ですし、他のフィルターはプライムパワー10しか使ったこと無いので、大した内容ではありませんがお送りします。
まず内部構造についてですが、これはプライムパワーも同じですが、パイプでフィルター下部まで水を運ぶのではなく、ポンプヘッドの排水部がフィルタ外形と同心円の枠で区切られており、枠の外側が吸水路、内側が排水路になっており、その枠の部分に濾材コンテナ上部の同じく同心円状の枠と勘合する形で吸・排水路を分ける構造となっています。これにより吸入された水は濾材コンテナとフィルタケースの間を通ってフィルター下部まで行き、濾材の中を通って上昇し排水されます。高さ関係を検証したわけではありませんが、濾材コンテナの上部フタ(吸・排水路を分ける枠がついている部品)は円錐状の形をしており、枠の部分が若干高くなっています。おそらくこの部分がバネの役割をしてポンプヘッド部との密着性を上げるようになっているのではないかと想像します。
レバーを上下するだけで呼び水ができる構造といい、よく考えられていると思います。ただし、この呼び水の機能を実現するために、ポンプヘッドがフィルタケースから少々浮き上がっていても密閉されていますので、この状態ですと吸・排水路を分けることができないと思われますので、きちんとヘッドを密着させて(レバーを真上まで移動させて)使用すれば大丈夫だと思います。

さて、私個人の使用感を書かせていただきますと、私はプライムパワー10からの乗り換えで、パワーアップをねらっていたのにかえって濾材の容量が減ってしまいました。2233にしておけばよかったと後から思いました。オマケにちょっとモーター音がうるさいです。
このモーター音についてはちょっと困ってまして、おそらく音が原因だと思うのですが、フィルタを2231に換えてから魚たちが表で泳がなくなってしまったのです。みんな底床付近で隠れるようになってしまったのです。現在、プライムパワーをプレフィルタとして使っているのですが、逆に2231をプレフィルタにしようかと考え直しています。その方がメンテも楽ですから。
多少不満の残る2231ですが、フィルタの性能としては申し分ないのだと思います。先週、プレフィルタの掃除をしたついでに2231の方も中をあけてみたのですが、バクテリアの繁殖したコロニーがびっしりできていて、いい匂いがしていました。

以上、エコフィルタ2231の使用感でした。何かの参考にしていただければ幸いです。

以上、貴重な情報を送って下さった皆さまには改めてお礼申し上げます。
頂いたご意見を総合すると、装置サイズに比べて若干濾材容量が少ないというのが共通したご意見のようです。
音については静かというご意見と大きいというご意見が両方ございましたが、個体差や使用環境比較対照によって感じ方が変わってくると思われます。
濾過能力について構造上の問題は無いだろうと言うのが共通のご意見ですね。

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