よしを’S質問箱
- Q300.CO2強制添加のシステムについて
- 【鈴木さんからの質問】
水草水槽を始めたばかりの者ですが、1本目の小型ボンベの二酸化炭素が無くなったので新たに2本目を設置したところ、電磁弁(タイマーで作動)が閉まっているときに耐圧ホースが破裂してしまいました。耐圧ホースを買い換えてみても結果は同じでした。初期のゲージ圧は1本目のときと変わらないのに、何故か破裂してしまいます。セッティングの仕方が間違っているのでしょうか?
現在の設置状況は次の通りです。
小型ボンベ −−> 電磁弁 −−> スピードコントローラー −−> 拡散器
セッティングの順序、バルブの開閉度などその他考えられることを教えてください。お願いします。
- Q300.減圧式かどうかを確認して下さい。
- まずはお使いのレギュレータを確かめて減圧機能の有る物かどうかを確認して下さい。
テトラ社の物、ADAの旧型の物、JBL社製の物は減圧機能がありません。
減圧機能の有るものとしてジャレコ社製の物、ADAの新型の物、APP社製の物等が有ります。
その他あまり有名でないメーカーの物やショップオリジナルの物は減圧機能が無い可能性が高いです、必ず購入時に確認した方が良いでしょう。
余談ですが、大型ボンベ用のレギュレータは全て減圧機能付きのはずです。
通常二酸化炭素ボンベの内圧は(小型ボンベ大型ボンベに関わらず)50〜70Kg/cm3でこの圧力のことを1次圧と呼んでいます。
1次圧に対してレギュレータから送り出されるガスの圧力は2次圧と呼びます。
減圧機能が有るかどうかというのは非常に大きな違いで、減圧機能が無い場合ボンベから出たガスの圧力(2次圧)は電磁弁などによってその出口をふさがれた場合、最終的にはボンベの内圧(1次圧)と同じになるまで上がります。
それに対して減圧機能が付いている物は同じ状態になってもボンベの内圧(1次圧)がいくらかに関わらず設定された圧力までしか上昇しません。(通常1kg/cm3〜5kg/cm3程度)
1次圧と2次圧が同じになるということは2次圧が50〜70Kg/cm3になるということになります。
通常アクアリウム用の耐圧ホースや電磁弁などは圧力が10〜20Kgで使用するように出来ており、それよりも高い圧力をかけた場合壊れたり破裂したりします。
こういった事が起きると非常に危険であるため、減圧機能のないレギュレータでは必ず「電磁弁などでガスの逃げ道を閉ざすようなことはしないで下さい」と説明書きなどに有るはずです。
今回も耐圧ホースが破裂しているということですから、電磁弁の手前の所の圧力が10〜20の越えてかなり高い圧力になっていると思われます。
もし、お使いのレギュレータが減圧機能付きであるにも関わらずそういった事になっている場合は2次圧の調整バルブが開きすぎている事も考えられますが、アクアリウム用の減圧機能付きレギュレータでは最大でも2次圧は10k程度までしかいかない物がほとんどなので、減圧機能が故障して正しく機能していない可能性が高いです。
もしそうなら購入したショップに持っていって相談してみて下さい。
もしお使いのレギュレータが減圧機能無しの場合、そもそもこういった組み合わせ(電磁弁で添加のON/OFFを制御すること)は出来ない機材ですので、危険ですからこういった使い方はしないようにしましょう。
ゲージの表示が1本目と2本目で変わらないとありますが、たぶんそのゲージは1次圧を表示しており2次圧を表示する物ではないように思います。
単位が20・20・30となっておりボンベを接続して40〜70の間に表示されるようなら1次圧を表しています。
今回は2次圧が上がりすぎていますのでその場合このゲージでは圧力は幾らになっているのか分かりません。
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