情報提供をお願いしたところ2人の方から非常に有益な情報を頂きました。
まずは情報提供を頂いた堀越さんと町田さんさんにはこの場を借りてお礼申し上げます。
まずは堀越さんから頂いた情報です
国内で買ったエーハイムの製品は引っ越しなどで電気周波数の違う地域で使用するようになった場合は発売元であるワーナーランバード社に連絡し、製品を送ることで無料で周波数の変更を行ってくれるそうです。
必要期間は2〜3週間との事ですが、海外製品を変更可能かどうかは分かりません。
もちろん引っ越しのみでなく関東に住む人が関西で製品を購入した場合(またその逆も)等もこれにあてはまります。
次に町田さんから頂いた情報です
アクアリウム関連の装置で周波数違いが発生する可能性のある物は大別して蛍光灯装置とポンプ類に分かれます、それぞれ違った周波数で使用した場合の特性が違います。
- 蛍光灯装置
- 安定器式の蛍光灯ユニットの場合内部にコイルが使われており、コイルは周波数が低いほどたくさん電流を流す性格があります。
50Hz用の物を60Hzで使用した場合はおよそ2割の電流ダウンとなり、暗くなりますが、壊れることはないと思います。
逆に60Hz用の物を50Hzで使用した場合はおよそ2割の電流アップになり、明るくなりますが、壊れるかもしれません。
- ポンプの場合
- モーターを純粋なコイルと鉄心としてみた場合(回転部分をはずした状態)では先の蛍光灯安定器の場合と同じ事が言えるのですがこの部分は最低限流れる電流で、車でいうとアイドリングのようなものです。
(専門用語で鉄損(てっそん)銅損(どうそん)と言う言葉を調べれば載ってるかも。)
が、実際はモーターを流れる電流というのは、出力軸にかかる負荷によって大きく変動し、そちらの方がはるかに支配的です。
ポンプに使われているのは誘導モーターと言って電源の周波数に比例した回転数を取り出すモーターであるため50Hz用の物を60Hzで使用した場合は
およそ2割の回転数アップとなり、モータは過負荷となり、負荷が高くなればモーターを流れる電流は多くなりその結果通常以上の発熱を起こす可能性があります。
従ってエーハイムなどのポンプ類で50Hz規格の物を60Hzでの使用はしない方がいいです。
逆に60Hz用の物を50Hzで使用した場合はおよそ2割の回転数ダウンとなり、その分送水量は減りますが、使用可能です。消費電力も減ります。
125V用の物を100Vで使用した場合は電圧が2割落ちてるのでどの周波数の組み合わせでも壊れることは無いんではないかと思います。
ですがモーターの場合など出力が低下してロックしてしまった場合はやはり焼損すると思います。
ということで100V規格の場合、安定器式蛍光灯ユニットは50Hzの物を60Hzで使用することのみ可能で、ポンプ類の場合は60Hzの物を50Hzで使用することのみ可能なようですね。
しかしいずれも暗くなる、流量が低下する等の能力低下が起きるのであまり良いことではないようです。
やはり安全性を含めて規格通りの使い方をするのが基本のようです。
尚、このページに記載されている内容については作者及び情報提供者がその機能や安全性を何ら保証する物ではありません。
内容についても間違いや認識違いが有る可能性もあります。
規格違いの装置を使用する場合はあくまで自己責任に置いて行って下さい。
(上記の内容を考慮すると私はいかなる場合でも規格に合った装置の使用を強くお勧めします) |