よしを’S質問箱
- Q278.光源増設とCO2発酵装置の保温
- 【グリとグラさんからの質問】
素晴らしいHPに出会えて感激しております。早速、質問をさせてください。
小生、今まで水草は勿論のこと、熱帯魚や金魚も飼ったことがない全くの素人です。それが突然、ショップでの水草水槽に魅せられ、挑戦したくなった次第です。
何の知識もなく、まずは水槽をと思い、購入しましたが、これが今となっては最悪。買ったのはコトブキのアリーナ(半円形で60a水槽相当の容量)、部屋の角に置くにはデザインも良く器具もオールインとなているため、インテリアとしても最高だと思ったのですが。
熱帯魚の飼育・鑑賞には良いのでしょうが、水草水槽には適していないようです。最近、貴兄のHPのお陰である程度の知識を得ることができましたので、せっかく大枚を投じた物ですから無駄にできず、工夫をして利用したいと思い、次の方法で2週間前にセットしました。
床 砂 大磯砂11s
濾過装置 既設の物は、小型の外部フィルター(濾材がカセット)であったものを使用せず、エーハイムエコフィルター2231を使用
水 換 2日毎に1/4 置き水に僅かの塩素中和剤を添加
水草・魚 セット1週間後に安価な水草を数種とパイロットフィッシュ12匹
肥 料 なし、メネデールを水換え時に2cc、今後液肥を1週間に1度、適量を与えようと思っています。
水 質 ph 7.5弱(水道水と水槽内と同程度) その他の検査はしていない。
その他 流木を5回水を換え煮沸し、入れている。
夜間、2時間ほどのエアレーション(光合成があまり行われていないと思い)
この状態であと1ヶ月位様子を見た上で(他の水質検査をし)、状態が良ければ気に入る水草・魚を追加し、ディスプレイをしたいと思っています。 これまでのところで、何かアドバイスいただくことがあるでしょうか。
- 光源の増設について
特に気になるのが、光量の不足です。この水槽は、深さが40aあるにも拘わらず照明は27wのツイン蛍光管1本のみ、余りにも少ないと思われますので、増設を考えているのですが、上部に設置することができず、苦肉の策として次の方法を考えています。
上からの照明が駄目なら周りからではどうだろうかと。
幸い、半円形の水槽を部屋のコーナーに設置しているので、水槽の後ろ側に水槽と同じ面積のデッドスペースがある。ここにサークライン(円形蛍光灯20w2本)を設置し、上部照明に加え、水槽裏側から照明をする。バックスクリーンは、容易に取り外しが利くように、薄い合板とし、表は黒、裏側に反射板とするためにアルミホイルを張る。
夜間、水槽を鑑賞するときには、バックスクリーンを付け、サークラインを消し、上部の照明のみとする。
昼間は留守なので、バックスクリーンをはずし、水槽の前面に反射板として置き、サークラインを点灯する。サークライン点灯時間はタイマー設定しておく。
この方法での効果と水草その他への影響について、ご教示いただければ幸いです。
- CO2発生装置の温度管理について
貴兄のご説明にあったペットボトルで発酵装置を作製しましたので、光量アップとともにCO2を添加しょうと思っています。温度管理に工夫がいると言うことですが、次の方法では如何でしょうか。
プラケースのような小さな水槽にペットボトルを入れ、サーモとヒーターで温度管理をする。常時添加となるため、消灯中はエアレーションしょうと思います。また、非常時には、この水槽に簡単な濾過装置を付けると魚の隔離水槽として利用することも出来るのでは。
- 濾過の強化について
現在の濾過装置設定で十分だと思っていますが、遊んでいる水槽アリーナにセットされてきた濾過器をプレフィルターとして利用できないかと思っています。
この濾過器は、7aの円筒で長さが30aほどのもので機密性があり、エーハイムのパイプもうまく接続できます。中のカセットを全部取り出し、物理濾過用濾材を入れ、エーハイムエコフィルターの吸水側に接続、エコフィルターは生物濾過専用とすることを考えていますが、如何でしょうか。
以上の件について、よろしくご指導をお願いいたします。このページに出会わなかったら、我が水槽は、1ヶ月先にはどうなっていたか想像すると冷や汗が出ます。合唱
- A278.オール・イン・ワン水槽等
- お察しの通り一体型水槽というのは本格的に水草水槽にしようとしたときに、非常に無理がある水槽です。
しかしながら一般名称がインテリア水槽と呼ばれたり、販売店で「全てが組み込まれていて初心者でも簡単」といったセールスをするために、初めて水槽を買うときに手を出してしまいがちな水槽です。
ところがその後水草水槽にステップアップしたい等と思ったときやレベルアップした時になかなか融通が利かなくて困る方も多いようです。
まず、照明の強化ですがお考えの方法ではたぶん上手く行かないと思います。
水草は光のある方へ葉や茎の先端を向ける特性がありますので、水草が変な方向に反ってしまうでしょう。
また水草の葉は上からの光を受け止めるように出来ています。
横から光が当たってもそれほど有効に受け止められないのではないでしょうか?
一部マニアの中では水中蛍光灯という水中に設置出来る蛍光灯を水槽内の水深の深い場所にセットし下葉が綺麗に育つようにしているケースも有るようですが、苦労や見た目の割にはそれほど効果が無いようです。
やはり照明は上部から水面に向かって照射するのが一番良いと思います。
今回対象の水槽は四角形でないため上部に照明を設置するのが難しいようですが、一番簡単なのは水槽上部の覆いを全て取り払い天井や壁から上部開放用の照明(水銀灯やハロゲンランプ、メタルハライドランプなど)で照らすのが一番スマートで綺麗です。
また、3灯式や4灯式の蛍光灯ユニットを天井や壁からつるしても使えると思います。
発酵式のCO2発生装置の加温についてですが、仰るとおりの設備をセットすれば完璧です。
ただ、こういった事は(特に発酵式などの場合)仰々しくヤルのではなくいかにお手軽に簡単にやるかと言うことを追求する場合が多いので、あえてそこまでの設備を整える人は多くないようです。
一般的に多いのは照明用の蛍光灯ユニットの上や近くに置いてその熱で保温したり、発酵用のボトル自体を水槽に浮かせて保温したりするやり方です。
また、菌は発酵するときに自信で熱を発生しますから、それを逃がさないように発泡スチロールのの容器に発酵ボトルを入れるなどするだけで冬場でもそこそこ保温できます。
最後に、もともと水槽にセットされていた濾過器をプレフィルターとして使えないかというポイントについてですが。
ホースが繋がって水が漏れないようなら使っても問題ないと思います。
ただ本体がかなり細身だと思いますので、本フィルターのポンプの負荷が上がりすぎないよう、あまり流入抵抗が大きくならないようなプレフィルター向きの濾材を使った方が良いでしょう。
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