よしを’S質問箱
分類 @@#苔#@@
Q255.木酢液について
【コバさんからの質問】
水槽セット後1−2月間で髭状のこけがアヌビアヌスナナにつきました。

喚水を6分の一づつ1日おきに週三回行いましてその時に10リットルにつき原液10ccの木酢液を添加していたところ一月後にはアヌビアヌスナナの髭状のこけがなくなってきました。これは木酢液が効いているのでしょうか?
それとも立ち上げ後3月が経過し生物濾過が稼働したからでしょうか?
水草の発達は順調で枯れてきていません。ヤマト沼エビとオトシンクルスを苔対策のためそれぞれ4ひきと一匹いれています。水槽は60cmの標準水槽です。

A255.木酢液
お伺いしている内容からだと苔が減ったのは木酢液の効果か、それとも換水頻度が上がった効果か、それとも濾過バランス他何らかの状況が変わったためかは全く判断できません。

こういう場合は、長期間に渡って同じ維持方法をしながら木酢液の投入量を変化させてみて、その結果何らかの違いが発生するかどうかをチェックする必要が有りますが、かなり気長に試してみないと結論は分かりませんし、また何かの変化に連動して状況が変わったとしても、本当に直接的な原因であったのかはなかなか判断できないものです。

水槽とはとてつもなく複雑でカオス的な物なのです。
また結果を判断するにも管理者の気持ちというのも含まれますので、”これだけ手をかけたのだから状況は良くなるだろう”という期待がある時に水槽を眺めると、全く状況は変わっていなくとも水槽は綺麗になったような気がするものです。

木酢液の投入量というのは使用者のさじ加減一つが効き目や副作用に直接結びついてきます。
ご存じのように木酢液は殺菌作用が有りますので、過投入は濾過バクテリアに何らかの影響を及ぼすのではないかと思われます。
従って、なるべく効果があり且つなるべく少ない量を投入することを狙わなくてはなりません。

私が自分で木酢液を使った経験から判断すると、木酢液を使う上で一番やっかいなのは、製品によって濃度や効き目がまちまちだという点です。
従って適正投入量も何ccといった明確な値は存在せず、利用者が自分の判断で行わなければなりません。

そういった木酢液を使用する上でのポイントを加味して今回のケースを考えた場合、投入量を判断するのは難しいとはいうものの、10リットルに原液10ccというのは少し多すぎるように思います。

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