よしを’S質問箱
- Q234.水質測定器具
- 【ちのさんからの質問】
よしをさん今日は。
ちょっと気になる事を聞いたので教えて下さい。
よしをさんが水質測定に使っている器具(試薬やphメーター)は何ですか?
なんでも試薬や器具には全く当てにならないものが有ると聞きました。
そんなもので計っても意味ないし、お金の無駄だと思います。
それにこういう場でいくら水質の状況を伝えて、アドバイスして下さってもベースになる数値が違っていたらしょうがないと思います。
私はシンデンゲンのphメーターとADAの試薬でphを見ているのですが両方とも同じくらいの値は出すので満足しているのですが。
もしよしをさんの経験の中でこいつは止めといた方がいいというものが有れば教えて下さい。(メーカー名ばんばん出てくるのを期待します。)
硬度や亜硝酸などの試薬もどこのが良いのでしょう?テトラのって大丈夫なんですか?
テロリストの掲示板のほうがよかったのでしょうか?
よろしくお願いします。
- A234.試薬は生もの値は水もの?
- 残念ながらメーカーによる信頼度と言う物は分かりません。
一般的には試薬は生ものなので本来なら使用期限が有るはずですし、使用期限内であっても保存状態を良く保ちなるべく早めに使い切ってしまうことが大切です。
したがって、ショップでの商品も、古くなった物であれば買わない方が良いです。
たまに箱の色があせてしまってホコリをかぶっているような試薬を見かけることもありますが、そういったショップでは試薬は買わない方が良いでしょう。
生ものであるためADAの試薬などは個包装の使い切りタイプというスタイルを取っています。
これだと確かに試薬の鮮度は幾分保たれますがコストは高くなります。
さらに正確に測定したいなら(pH等に限定されますが)電子式の測定器を使うのが良いでしょう。
電子式の測定器の場合、物によって測定スピードと誤差に違いが有ります。
但し、現在アクアリウム用に出回っているそういった機器はもともと理化学用の物ですからpH計で例えるなら誤差と言っても大きくても0.1〜0.3程度の性能のはずですから、それほど高性能でなくてもアクアリウム用には十分使えると思います。
ただしこいつらはちょくちょく校正しないと徐々に結果がずれます。
校正は専用の校正液を使って行います。
pH計の場合物によっては7.0の校正液で7.0だけを合わせるタイプの物と4.0と10.0等2つの値を使って校正する物など、色々なタイプがあります。
また、あまりにも廉価なペンタイプの物などはもしかしたら校正という機能が無い物も有るかも?
そういう意味では複数の値で校正するタイプの方が正確だと思われます。
常時測定し続けるタイプのセンサー(プローブ)は寿命がありますので1年程度で交換する必要があります。
試薬での測定はそもそも目的とする物を計測して結果を出している物と、目的と違う物の分量を測定しそれを元に測定したい物の量を推測するような方法の物があります。
後者のような物はたしかに「正しい物を測定していない」と言ってしまえばそれまでですが、そもそも全ての水質を数百円の試薬で何でも測定できることの方が不思議です。
ただ同じメーカーの試薬を使用して測定した結果は、それが目的とする物を正確に測定していないとしても、その値が近ければ水質の状態も近いと判断できます。
そう考えると水質を伝える場合も「KH4(テトラ試薬による測定)」等と測定方法を明記した方が良いと言えるでしょう。
ちなみに、私の経験ではCO2とO2の測定は試薬の鮮度が非常に影響を受けるように思います。
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