よしを’S質問箱
分類 @@#熱帯魚飼育#@@
Q220.水質の安定について教えて下さい
【匿名希望さんからの質問】
今日は,今回で2回目の質問になりますが,宜しく御願いします。
phが安定しません。
底床はフィリピン砂で濾材はシポラックスです。
phが7.0〜7.5の状態で「ペーハーマイナス」という薬を使用しましたが,1日後は6.0ぐらいになりますが,2日後は7.0ぐらいになってしまいます。
立ち上げて2ヶ月半になりますが,買ってきた水草(ハイグロフィラ)は2週間で成長が止まり,1ヶ月で立ち枯れてしまいます。
水質がアルカリ性のためにこの様な現象になっているのではないかと,疑っています。
ある水草専門店では「水上葉だからそのようになってしまう」と言われ,「水中葉なら大丈夫」と言いますが,本当なのでしょうか?
phの安定方法と水上葉から水中葉への育成の方法を教えて下さい。宜しく御願いします。

A220.pHマイナスと買ってきた水草
pHマイナスについては百科事典の「pH降下剤」のページをご覧下さい。
pH(KH)を下げる成分が水草に吸収されるみたいです。
従って通常は水草水槽ではそれらを使いません。

水草水槽でpHを弱酸性に安定させるには通常CO2の添加量を調整して行います。

ただ現状のpHが7.0〜7.5という事ですから特にそのままでも、pHだけを見ればほとんどの草は問題なく育てられる範囲だと思います。
アクアリウム雑誌などを見るとたいがいの草の育成条件はpH6.5〜6.8程度と示されている場合が多くそれを見た初心者は何が何でも(どんな薬品を投入してでも)そのpHにしなければならないような受け取り方をしますが、特別な難種でない限り水草の順応力というのは非常に強いのでそれほどとらわれることはないと思います。
pHに関する話を「アクアテロリスト」のコーナーで「水質チェック」として纏めていますので、そちらも参考にしてみて下さい。

大磯砂(含むフィリピン砂)という底床はどうしてもある程度使い込まなければ草の生長が悪いです。
たぶん半年を過ぎる頃から少しずつ調子が上がって行き1年を過ぎた頃から草もある程度思い通りに育ってくれるという状況ではないかと思います。
最近は貝殻の多く混じった粗悪なものが多く出回っていますのでそういった物を使ってしまった場合はこういった現象がさらに顕著に出るでしょう。

それから、たぶんCO2添加はされていないようですので、そういった環境では上手く行く草、上手く行かない草がはっきりと分かれてしまうと思います。
自分の環境でも良く育ってくれるような草を探すというのも一つの手段だと思います。

水上葉と水中葉は総合的に考えるとショップで教えてもらった内容で間違い有りません。
水中葉の水草なら自分の水槽に入れたときに水質の変化のみに適応すれば良いのですが、それが水上葉の水草なら水上と水中という完全に違った環境に適応しなければならなくなります。
従ってその環境変化に順応出来ずに枯れたり腐ったりしてしまうケースが多くなります。

ただそういった事は確立が少し高くなるというだけの話なので、水中葉を入手すれば必ず上手く行くという物ではありません。

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