よしを’S質問箱
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- Q211.一ヶ月たって質問いっぱい
- 【ミニさんからの質問】
いつも詳しいお答えありがとうございます。
水槽を立ち上げて一ヶ月がたちたくさん質問が出ましたのでまたお願いします。
〜水槽データ〜
サイズ 60*30*36
光量 20W×4(PG−U×2、PG−V×2)
フィルター エーハイム2214+プレフィルタープロM
CO2 ミスティー20で3秒に1滴(肥料は無し)
底砂 焼成フィリピン砂15kg
水温 24℃
ph 6,5〜7,0(テトラ試験紙)
換水 週2度1/3位
同居生物 カーディナルテトラ×30・大和沼エビ×3・オトシン×3
よしをさんのホームページを参考にし、この状態で苔も生えずに一ヶ月以上が過ぎました。
無事上手く行っているのではないかと思うのですが、それでも質問が出てきました。
まず、水草についてですが
- E.テネルスが赤茶色くなってきてしまいましたが、肥料を入れればいいのでしょうか
- 育ったアンブリアの上のほうが焦げた様に茶色くなってくるのですがどうすればいいですか
- G.アンブリアとパールグラスを入れたいと思うのですが育成方法や注意点を教えてください
- 3の水草は入れたいのですがどうもレイアウトが浮かびません、よしをさんなら他にどの様な 水草を入れますか、参考にさせてくださいまた、器具についてですが
- ph試験紙だとどうも正確に判断できません、とてもわかりにくいです。
phメーターを購入して正確に判断すべきものなのでしょうか、何かお勧めはありますか
- 蛍光灯なのですが高ケルビンライトなどへの変更は必要でしょうか
- 最後にいかんせん勉強不足だと思い、よしをさんのホームページの他に、月刊誌や初めての水中ガーデニングという本を読んで勉強していますが、他に水草の育て方等について詳しく載っていて参考になる本を教えてください
質問を並べただけになってしまいましたが、できれば回答よろしくお願いします。
- A211.立ち上げ初期の水草
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- テネルスが赤茶色になる件
これは肥料切れなのか単に環境が変わった事による一時的な物なのか、それとも枯れる前兆なのかはなかなか難しいです。
一般的には立ち上げ初期の水槽では水草が根付いて成長するようになる確立はかなり低いものなのです。
たぶん底床のこなれと表現される土壌バクテリアの繁殖具合などが不十分なため根の発育と栄養分の吸収に問題が起きるからだろうと思います。
こういった傾向はアクアプラントサンドやアクアソイルといったハイテク底床以外の底床(代表的なのはやはり大磯)ほど強く現れます。
要するにハイテク底床以外の底床はじっくり時間をかけて熟成する期間が必要と受け止めれば良いでしょう。
従って今回のケースも底床の熟成が不十分なため発根に問題が発生しているのではないかと思います。
その様な状況では施肥したところでその栄養分は全て苔に回るだけなので逆効果の場合が多いです。
エキノはそういった初期の障害をクリアすれば非常に丈夫で強い草ですから、どうしても施肥したいならイニシャルスティックを1〜2個程度にとどめ、もうしばらく様子を見たほうが良いと思います。
(もちろん植え替えなどを行って根を傷めることは厳禁です)
- アンブリアの頂芽について
アンブリアの頂芽が潰れるのは多くの場合発根に問題があり栄養が吸収できない場合です。
したがって1の問題と同様底床のこなれ不足が原因の発根障害だろうと思われます。
基本的には底床のこなれが不足していて上手く育たない草は、将来の楽しみとしてその時点での育成を断念するのが普通です。
初めてやったときにはとても苦労して育たなかった草が1年後に入れると簡単に成長してくれる場合も多いです。
どうしても現時点で育てたいのなら小さな植木鉢のような物にアクアプラントサンドなどのハイテク底床を入れてそこに植えれば解決できるかもしれません。
- G・アンブリアとパールグラス
G・アンブリアは2の項目でもふれていますが、上手く発根しないケースが多いです。
トリミングをした場合も他の有茎草に比べて発根が鈍くそのために頂芽が潰れてしまうことも多いですね。頂芽が潰れてしまうとその茎では成長ができなくなり、じきに脇芽が出て成長し始めます。
やはりトリミングのタイミングと行い方に気を付けなければレイアウト上綺麗な姿にすることは難しいです。
CO2と光のバランスによっても傘の大きさや形が変わるので色々試してみるのも良いでしょう。
パールグラスはQ209でも話題になっていますが、相性が合わないといったことが無い限りそれほど難しく無く育成できるはずです。
- レイアウトについて
禅問答のような質問ですね(^^;
取り敢えず気に入った草を片っ端から水槽に入れてみては如何でしょうか?
そうやって自分と草との相性を見ながら上手く育ってくれる草を見つけ、その成長の仕方や草姿の特徴を良く理解すれば自ずとレイアウト上手になると思います。
私も水草を始めた頃はショップへ行く度に新しい水草を買ってきて60cm水槽に植えまくっていたら40種近くの水草が水槽に入るという羽目になったことがあります。
もちろんそういった状態ではレイアウトになるわけはなくタダのごちゃごちゃした水槽でしたが、色々な水草を知る良い経験になったと思います。
もちろんレイアウトを作るには水槽に入れる水草の種類はある程度少なく限定しなければなりませんが、その前提知識を習得するためにはごちゃごちゃ水槽も良いと思います。
- pH測定について
pHを測定するにはやはり電子式のpH計が良いです。
測定自体が非常に簡単にできますし、ランニングコストは電池代と校正液だけです。
最近はペンタイプのpH計が非常に安くなって1万円以下で手に入ります。
5千円以下のセール品も見かけたことがありますので比較的手に入りやすくなったと言って良いでしょう。
ただ装置によって測定誤差などがまちまちです。
大きなショップに行って複数の商品を比較して、測定誤差などを店員に質問するなどして購入すれば良いと思います。
- 蛍光管について
色温度(ケルビン)については必ずしも高ければ良いという物ではありません。
確かに日中の太陽光は非常に色温度が高いのでそれを蛍光管で再現するには高ケルビンの蛍光管も有効だと思われますが、それだけで全てに対応できるかといえばそうではありません。
複数使っている蛍光管のうちの一部をそういった物に変更するなどすれば効果があるかもしれません。
蛍光管を変えることで水草の成長に違いが現れますし、見た目も変わってきます。
蛍光管の種類や組み合わせは水草アクアリストの永遠のテーマと言って良いほど難しい問題です。
興味があり、財布が許せば色々な蛍光管を試してみるのも良いでしょう。
本当に拘って色々と蛍光管を変えてみるならアクアリウム用以外の蛍光管をチェックする事をお勧めします。
- 水草の育て方に関する書籍
水草に関する書籍というと、よく見かけるのが草の写真と共に自生地とその草に適したpHや光量、CO2に関する情報と5〜6行のコメントを載せたものです。
それ以上詳しい情報(たとえば技術集の「水草別育成の方法」のような物)は書籍では見かけたことがありません。
ああいった情報は以前から一部のマニアの間で情報交換されることはあったようですが、残念ながら多くの種類の物を整理して記録されている物は存在しないでしょう。
水草の育て方というのは私のホームページの色々なところで申し上げています通り、育て方に決まりや一つ限りの答えという物は存在しません、従って自分で試行錯誤しながら育てて自分の環境で上手く行くコツを掴むというのが一番良いのではないかと思います。
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