Ｑ１９３．バイオベースについて

【ミニさんからの質問】
生物濾過材としてバイオベース（ＢＡＩＯ　ＢＡＳＥ）を知っていますか？
６０リットル用で５０００円位する高価なもので、水変えの回数が少なくてすむなど効力がいくつか
かかれていました。
また、雑誌にも載っている有名人お勧めの濾材らしいのですが、もし知っていたら使い方や効力について教えてください。
変な質問ですいません。

Ａ１９３．不老不死？

私はバイオベースという商品の事は知らないのですが，その商品の発売元と思われる「（有）ライフリブ」のホームページに行けばバイオベースの製品説明が見られるようです。（サーチエンジンで検索してみて下さい）

内容をざっと見てみましたが、どうやらシポラックスと同じ様な理論で作られているようです。
技術集の「シポラックスＡｔｏＺ」を読んで頂けると分かると思いますが、この商品も脱窒の効果を狙ったもののようです。

商品説明を元にこの商品について私が言えることは、「価格を抜きにして考えた場合、通常の濾材として少なくとも平均程度以上の効果を発揮しそうであると予想されるため悪い商品では無いだろうと言える」という事だけです。

価格的にはシポラックスよりもさらに高いですね。
価格については「シポラックスＡｔｏＺ」でも触れておりますがアクアリウム用の濾材というのは使用してみたとしても価格に見合った効果が有るかどうかを見極めるのは非常に難しいものです、従って商品の説明を見ただけではその価格が適正なのか、それとも不適正なのかは到底判断出来ないです。

ただ一つ言えることは、こういった濾過の為の物に限らず「水換えが不要になる」とか、「水換えが少なくて済むようになる」といううたい文句の商品には要注意です。
なぜなら、そういう事はあり得ないからです、言ってみれば「これを飲めば年をとることが無くなり不老不死になれます」と言っているような物だからです。

正確なアクアリウムの理論を持っている人からすれば非常にばかげたうたい文句と言えます。
ということは、商品にそういったうたい文句を付けているような物は、その商品を開発した人間がアクアリウムの知識を持っていないか、またはアクアリウムの知識を知らないような人を購買層として設定している商品かの何れかだと考えられます。

雑誌に載っているとか有名人が使っているということを根拠に商品の信憑性を判断するのは間違いを起こす可能性があります。
そういった事に心を動かされてしまう人には「アクアテロリスト」のコーナーを一通り読んでみることをお勧めします。

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