よしを’S質問箱
- Q190.濾材の寿命についておしえてください
- 【しげぴょんさんからの質問】
約1年前に始めて水槽を立ち上げました。ようやく水草も魚も元気な水槽になってきました。
雑誌などで濾材には寿命がある旨の記事や広告を見かけますが、どの位を目安に濾材を交換すれば良いのでしょうか?このHPに出会う前に、濾材の洗い過ぎで痛い目を見ているので、出来るだけ濾材をいじりたくないのです。
よろしくお願いします。
現在稼動水槽は下記の通りです(あまり必要ないかもしれませんが・・・)
60cm水槽
フィルター:プライムパワー20(吸い込み口にスポンジフィルター使用)
濾材:ニッソーバイオネクサススーパー(フィルターに付いていたもの)、テトラサズストラット
水草:有茎草メインにいっぱい
生体:大和沼エビ、ネオンテトラ、コリドラスなど25匹程
45cm位のインテリア水槽(附属上部フィルターは交換ポンプが手に入りにくく、現在使用せず)
フィルター:プライムパワー10(吸い込み口にスポンジフィルター使用)
濾材:テトラサブストラット
水草:アヌビアス、ミクロソリウム(流木に活着)
生体:ランプアイ20匹程
- A190.使い捨てから半永久まで
- 濾材と言ってもアクアリウムで使用する濾材は沢山の種類があります。
今回お知りになりたいのはサブストラットなどの事だと思いますが、丁度良い機会なので濾材のメンテナンスと寿命について、分類して纏めてみようと思います。
- 上部濾過などでよく見かける綿やスポンジの様な物
(パワーフィルターの最上部にセットする物も同様)
汚れれば手でもみ洗いすれば良いが、何度も繰り返すとボロボロになってくるので適当なときに買い替えて古い物は捨てる。
上部濾過用のマットなどは価格的にも安いので汚れたら洗わないで捨てても良いと思う。
ただし、最上部の1枚を捨てて最下部に新しい1枚を追加するなどバクテリアに配慮した交換をするべきです。
- 水中フィルターやエアリフト式のスポンジフィルターのスポンジ部分
これも汚れれば手でもみ洗いすれば良い。
綿状の濾材に比べれば何度も洗ってもあまり型くずれなどはしないので、比較的長期間洗って繰り返し使えると思う。
ただし、長年使っていると洗っても落ちない汚れが溜まって流量などが低下するので、そうなったら交換する。
- 合成樹脂やセラミック、鉱物を砕いたような物
これも汚れれば洗浄して繰り返し使います。
基本的にはこの手の濾材は洗って何度でも半永久的に使えると思っていて良いでしょう。
但し、特殊な機能を併せ持っている物−pHを押さえるとか、苔を抑制するとか、ミネラル分を補給するとか(個人的にはこういった濾材はお勧めしません、なぜなら濾材は濾過を行うための物でありこういった機能は飾りでしかありません、飾りは時として余計な物になる場合がありますし、飾りを付けるなら本来の濾過能力をさらにアップするような工夫をするべきです。)そういった濾材の場合はその付加機能は永遠に続くことはないでしょうから、その付加機能に価値を見いだして使っているユーザーならそういった付加機能の能力低下を目安に交換する必要があるでしょう。
シポラックス等に代表される連続した多孔質を持った濾材もバクテリアのカスなどで孔が詰まってきますので、連続した多孔質で嫌気的濾過が行われる(かもしれない)ことに価値を見いだして利用しているユーザーも、孔が詰まり洗っても回復できないようになったら交換する必要があるでしょう。(ただしそれを見極めることはまず出来ないでしょう)
シポラックスの連続した多孔質についての情報は技術集の「シポラックスAtoZ」参照
ということで、ニッソーの「バイオネクサススーパー」というのはどういった物か知らないのですが、サブストラットは洗って繰り返し永久に使えると思います。
どういう濾材を使っているとしても、洗浄や交換を行う場合はバクテリアになるべくダメージを与えないように、そして濾過が機能し続けるように十分考慮する必要があります。
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