よしを’S質問箱
- Q182.水質について教えてください
- 【toshiakiさんからの質問】
kh 2 ph 6.5のように 水質を換えるにはどのような方法があるのですか?
- A182.水質を考える?
- 非常にシンプルな質問ですね。
シンプルな質問の回答は複雑になりそうです・・(^^;
まずこの場合KHやpHをどうしてその様な値にしたいのでしょうか?
まず、それをtoshiakiさんの心の中で自問自答してみて下さい。
その上で、それぞれの値について簡単に説明します。
まずどちらの値も(特にpHは)その結果からはその数値になる理由は分からないという事実を理解して下さい。
分かりやすく説明するとAという成分とBという成分がそれぞれ10づつ存在する時にpHが6.5に成ると仮定します。
しかしpHというものはAという成分が0でもBという成分が5とCという成分が20存在すればその場合にも6.5という値を示すのです。
この場合Aという成分が10有ることによって水草や魚に良い影響があると仮定すると、前者の6.5なら意味が有りますが、後者の6.5の場合なんの意味も無いことになります。
pH7.0の水を6.5にする方法はいくらでも存在します。
たとえば塩酸などの酸を適当な量投入すれば良いのです。
さて、塩酸を投入して6.5に合わせた水槽水で果たしてtoshiakiさんがpHを6.5にしたい理由に対して満足できる結果が得られるでしょうか?
(市販のpHを6.5に設定する錠剤などというのはまさにこういった理論です。)
pH等の指標はその結果が重要なのではありません。
その結果に至る理由が重要なのです。
先の例でAという成分が10存在する事に意味があるならA=10、B=0、pH=7.5でも魚や水草は良い結果と成るでしょう。
書物や人の話で「pHは○.○、KHは○程度がこの水草には良い」というのを見かけることも多いですが、そういった情報もそれぞれの値はあくまでも目安と考えた方が良いでしょう。
もちろんその数値に自分の水槽の数値を一致させたからといって(特にその数値に全ての目を奪われているような管理状態ならなおさら)上手く行くとは限らないのです。
どちらかというと、○○という魚××という水草に良い環境を整えていくことで、結果的にpHやKH等の指標が世間で言われているような値に近づく(場合が多い)という風に考えた方が良いでしょう。
最後に折角質問されたのですからそれにお答えしますと・・
pHを調整したい場合、もし水草水槽ならCO2添加の量を多くすればpHは下がります。
水槽のpHが意図した値より高いならCO2の添加量を増やすのが一番簡単な方法です。
水草水槽でない場合はpH降下剤を使う場合が多いですが、濾過が機能して硝化がきちんと行われる環境で水換えをさぼればpHは降下します。
KHを下げたいのならKH<GHでかつKHがアルカリ度ではなく炭酸塩硬度を示しているような環境ならその辺でよく売っているイオン交換樹脂を使えばKHが下がる事があります。
KH>GHの環境などではKHはアルカリ度を表していますのでその辺で手に入るイオン交換樹脂では下がりません。
KH降下剤(多くの場合KH・pH降下剤となっている)を使うか、アニオンとカチオンのイオン交換樹脂を併用するような純水製造装置やR/Oで処理した水で換水を行えばKHは下がります。
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