Ｑ１５６．メロンソードの巨大化について

【ToshiSaekiさんからの質問】
　水草水槽を始めて半年の新参者ですが、結構順調に成長してトリミングに追われています。
ところで有茎水草は、切り戻して刺していますが、メロンソードのようなものはどの様なトリミングを施せばいいのでしょうか？外側の茎から切っていますが茎の長さだけで１５ｃｍぐらいあり、葉の部分を合わせると１枚３０ｃｍぐらいあります。こんな葉が１０枚も水面を覆っているので餌は溜まるし、下部には光が届きません。この際引き抜いて株を半分に割ってしまおうかとも思っていますがどうすればいいのか途方にくれています。

Ａ１５６．エキノは育つよ何処までも

まずロゼット型の水草のトリミングについてですが、基本的には植えたまま外側の葉で枯れたり汚れたりした葉っぱを株の根本から切り取り捨てるという方法で行います。
健康な葉っぱも適度に取り去ってボリューム感を調整するという事もまれに行います。

基本的にはそれだけなので、葉が大きくなるのは全く手の出しようが有りません。

エキノドルスの仲間はほとんどの種類がとてつもなく大きくなります。
トリミングで抜くといった事をしませんから根はどんどんと広く張るようになり、それにつれて株はどんどん大きくなります。

平均的なエキノで１年以上調子良く維持したときのリーフスパン（葉の長さ）は７０ｃｍを越えるのが普通です。
したがって９０ｃｍ水槽でも中心に植えた場合葉は両側のガラスまで到達します。

大型の水槽に迫力のあるエキノが１株か２株ある水槽レイアウトは非常にダイナミックで見る者を圧倒します。
日本では有茎密植レイアウトや天野さんの日本庭園風レイアウトが好まれるので、そういった水槽にはたまにしかお目に掛かりませんがエキノダイナミック水槽も非常に素晴らしいですよ。

種類の豊富さと色柄の多さでエキノドルスが好きだという方も多いのですが、ほとんどの方はその大きさに苦労されるようです。
また、ごくまれに存在する比較的大きくなりにくい種類を上手くレイアウトするなど工夫をされている方も多いようです。

ということで、「エキノは良いんだけど大きくなるので・・・」というのが多くの方の意見であることからも分かるように、大きくなるのはある程度仕方がないことです。

しかし、一部では大きくなりすぎたエキノは一旦抜いて根をカットするといった対処をすることで、成長を抑制し小さな葉で維持するという方法をとられる場合もあるようです。
場合によってはそれっきり枯れてしまう事もあるので注意が必要ですし、実施するにしてもそういったことを覚悟した上でご自分の責任で行って下さい。
ちなみにうちでも大きくなりすぎたホレマニーＧをこの方法で根を切ったことがあります。（水槽日記Ｖｏｌ２２参照）

エキノはごくまれに株別れして自然に成長点が二つに分裂する事もありますが、そうなった場合を除いて、どんなに大きな株でも新葉が出てくるポイントは１カ所だけなので、株を分離することはまず不可能です。

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