Ｑ１２４．シポラックスの導入方法について

【秀彦さんからの質問】
あちこちでシポラックスの評判を聞いて、我が家の60cm水槽（フルーバル203）も導入しようと思い立ちました。
そこで、１L購入してみたは良いのですが、「セットするまで」と思って水に浸けておいて、いざセットしようとする際に念のためその水のPHを測ったところかなりのアルカリ性を示しました。
果たして、こんな状態でセットして水槽に影響が出ないものかと心配になり、取りあえず、セットするのを見送ってしまいました。
実際のところはどうなのでしょう。鍋で煮沸するくらいのことはした方が良いのでしょうか。
ご意見を頂ければ幸いです。

Ａ１２４．初期のシポラックスはアルカリになります。

念のためセットする前にｐＨを測定したというのは、非常に良い事ですね。
私ならおっちょこちょいなんでそのままセットしてしまうところです(^^ゞ
何事も注意して用心深く対処すれば生き物を死なせてしまう事も少ないでしょうね、私も見習わなければ・・・(^^;

で、本題のシポが水をアルカリにするかという事についてですが、答えはＹＥＳです。
シポラックスは本体の成分がガラスですので、それ自体はｐＨに影響を与える物ではありませんが、シポラックスの構造的特徴である連続した多孔質を作るために製造過程で、特殊な塩（塩と言っても科学的な塩基であり単純な食塩などとは違う）を混入し燃焼しているらしいです。

完成時には洗浄しその塩を取り除いているらしいですが、どうしても幾分か残留しているらしく、そいつが使用初期に水に溶けだしてアルカリ性にｐＨを変動させます。

対処方法としては

• １度にセットする量を１Ｌ以下にする（出来れば０．５Ｌ程度が良い）
• 多くのシポをセットする場合は１Ｌ（又は０．５Ｌ）ずつ１ヶ月程度間隔をあけてセットしていく。
• セットする前に数ヶ月間バケツに張った水に浸けておく（途中何度か水換えをする）
• 鍋で２〜３時間煮る（途中何度か水換えをする）

です。

シポラックスについてはそのうち情報をまとめようと思っておりますので、さらに詳しい情報はまたその時に。

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