よしを’S質問箱
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Q122.ウェット&ドライフィルターについて
【ロッドさんからの質問】
ウエットとドライを直列で使用する場合の効果の違いに付いて教えて頂けないでしょうか?
実は昨日,コリドラス水槽のろ過のパワーアップのため,ドライタワーを自作しました.
水槽の設置位置の都合,エイハ2213を通した水をドライタワーに送り,水槽に戻すように配管しましたが,よしおさんの水槽ではドライからウエット(よく販売されているものもドライからウェット)に水が移行しています.
自分の考えでは,ドライから水槽に水を送ると,水槽に多量の酸素が混入してしまうため,pHが上昇してしまう欠点が有るのではないかと思いますが,単にろ過能力だけを考えるならウエットからドライ・ドライからウエットに差があるのでしょうか?
ご指導お願い致します.
A122.好気性バクテリアへの酸素補給
ご指摘の通り市販されているそういった形式の濾過装置はどれも先にドライ濾過部分がありそこを通った水がウエット濾過部分に流れるようになっています。
これはウエット濾過部分に行く前にドライ濾過部分で水が空気に触れながら攪拌されるために曝気させることで積極的に酸素を取り入れ、溶存酸素濃度を上げた状態でウエット濾過部分に送り込み、硝化菌である好気性バクテリアの活動状態を良くしようという考えの為だと思います。

通常水草水槽ではパワーフィルターを使い完全ウエットで濾過が機能しているのが普通ですから、特に何か問題がない限りは硝化に必要な酸素は不足していないはずですので、そう考えるとウエット部分が先にあっても機能的には変わりがないように思います。
ドライ→ウエットという順での濾過の仕組みはオーバーフロー式にでもしないことには実現不可能ですしね。

ご指摘の通りドライ濾過部分が存在するとそこでCO2が発散されてしまいます。
水草水槽のようにCO2を添加していると、添加しても添加してもどんどんCO2は逃げていきます。
そのためにうちの水槽では4泡/秒程度のスピードでCO2を添加し、逃げていくCO2を補っています。また、その逃げる分のCO2補給や昼間・夜間の添加調整を簡単に安定させる目的で、pHコントローラーによってCO2の添加を制御しています。

CO2添加をしていない魚メインの水槽では溶存二酸化炭素が発散されるまでpHは上昇しますが、それ以後はpH変動しないはずです。
理論的にはRpHになることになります。
(RpH:容存二酸化炭素濃度によるpH下降分を差し引いた純粋な水のpH)

CO2が発散するためにpHが上昇するのはドライ濾過部分が先に有ろうと後に有ろうとほぼ変わらず起きるはずです。

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