よしを’S質問箱
- Q116.ハロゲンランプについて
- 【加藤ボンゴさんからの質問】
照明についてお聞きしたいことがあります。
私の水槽は45×45×45のもので照明は一般的なハロゲンランプ(フィリップス製、85W)を使用しています。
水面から30センチ程の高さから照射していましたが、2ヶ月前まで、何の問題も起こらず、ラージパールグラスなど大量の気泡をあげて成長していました。
ところが、ある日、極々細い髪の毛状の苔(アオミドロ?)が、大発生してしまい、多くの水草を泣く々、捨ててしまいました。
その後、新たに水草を導入し、照明を水面から50センチ、80センチと離し照射時間も少しずつ減らし(10時間から8時間へ)、とりあえず、苔の発生を抑えています。
照射時間、光量の減少は現在の環境で水草の育成にはさほど影響はないように思います。
しかし、影響が有るのか、無いのか、素人の私には判断できてないのかもしれません。
そこで、お聞きしたいのは ハロゲンランプを使用している水草水槽を見たことがありませんが、ハロゲンランプは水草育成用には向かないのでしょうか。
よしお’s質問箱に
ハロゲンやその他の電球の場合は消費電力に対して明るさが低いので200W程度必要でしょうか?
と書かれてますが、
ハロゲン85W程度では光量が足りないのでしょうか。
また、光の質が、蛍光灯とは違いますが、それによる悪影響などあるのでしょうか。
ご意見をお聞かせ下さい。
宜しくお願いします。
- A116.ハロゲン水槽は美しい
- ハロゲン照明を使った水槽というのは独特の魅力があり非常に美しいですよね。
水面の揺らぎを水槽のまわりに反映しゆらゆらとした魅惑的な光と陰が出来上がります。
水草水槽には向かないと言うことはなく水草水槽でもよく利用される照明装置です。
ただ特徴として蛍光灯に比べて色温度が低いということと、蛍光灯に比べて総合的な光量がワット数比少ないという事が言えます。
たとえば60cm水槽に20W蛍光灯4本を使用していたとすると、それをハロゲンランプに変更した場合80Wだとかなり暗くなるはずです。
苔の発生と照明との因果関係は難しい問題ですが、私は可能性有りだと思います。
照明の基本として水草育成には強い光を短く照射するというのが効果的と言われています。
従って蛍光灯なら本数を増やし光量をアップしてそのかわり1日の点灯時間を8時間や6時間というぐあいに短くするのです。
そうすることによって苔の発生を防いで水草を元気にさせることが出来ると言われています。
その説にてらし合わせると現在は弱い光が当たっているため苔が育ちやすい環境(というか水草が元気になりづらい=苔が優勢になりやすい環境)なのではないかと思います。
ただハロゲンという照明は非常に美しいのでそれをみすみすやめてしまうことは無いと思います。
対応策としてはいくつか考えられます。
- 陰性植物中心のレイアウトに変更し肥料魚を減らして陰性植物水槽にする。
- 別に補助(またはメインとなる)照明を追加し、現在のハロゲンは前景草へのスポット光源等に利用する。
- 単純にハロゲンのワット数や球数を増やして光量を増す。
私としては1か2がお勧めです。
少し薄暗い雰囲気がするハロゲン光線がゆらゆらする陰性植物水槽も魅力的ですし、蛍光灯に照らされた有茎後景草の前にハロゲンのスポット光に照らされたリシアなどの前景草も良いアクセントになります。
ハロゲンはハロゲンの光の特性を良く理解し、それを上手く利用したレイアウトを試してみるのも楽しいと思います。
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