よしを’S質問箱
分類 @@#水草#@@
Q102.コケ退治について教えて下さい
【柏のバブルスさんからの質問】
昨年の1月から熱帯魚を始め、今年になってから、よしをさんのHPを参考にして水草を始めた
ばかりの初心者です。
2ヶ月前に水槽のガラス面と水草の葉(主にアルテルナンテラカージナリス)に3〜4mm
ぐらいの不精髭のような苔がつき始めました。
苔が付いてから葉に三倍酢を塗り、ガラス面に付いた苔を全て取り、照明を3日間消しっぱなし
にしてなんとか退治しました。
ところが、また最近になって同じ苔が生えてきました。取り除いても2〜3日もすると
また生えてきてしまいます。
さらに、水槽セット初期に出るような苔がリシアについてしまい、酸素の泡が全然付きません。
オトシンクルスが一所懸命食べてくれていますが減りません。

現在の水槽の環境
水槽サイズ・・60cm水槽 (NISSOスティングレー)
照明・・・・・20W4灯 (NISSOの60cm用2台、蛍光灯は付属のもの)
PM3:00〜PM11:30
ろ過・・・・・フルーバル203 (立ち上げてから1年8ヶ月)
(シポラックス 1/3+パワーハウスSサイズ 1/3+スポンジ 1/3)
CO2・・・・自作外部拡散筒にて一秒2滴
底床・・・・・大磯砂
肥料・・・・・無し
生物・・・・・ネオンテトラ 11匹
ブラックネオンテトラ 3匹
        シルバーチップテトラ 4匹
プリステラ 5匹
ゼブラダニオ 4匹
青コリ 2匹
        オトシンクルス 4匹
        ヤマトヌマエビ        1匹
水草・・・・・アルテルナンテラカージナリス  30本
ピグミーチェーンサジタリア 10株
B.モンニエリ 10本
ハイグロフィラ 10本
       リシア   リシアストーン(4cm×15cm) 6枚      
水温・・・・・26〜28度
PH・・・・・6.5〜6.9
KH、亜硝酸、アンモニア・・・問題無し
換水・・・・・2週間に3回 1/3程度
餌・・・・・・フレーク状のもの 1日1回 1分で食べ終わる程度

成長の早い有茎系の水草を増やせば良いのかもしれませんが、どのようにすれば不精髭みたいな
苔の発生をおさえることができるのか、ぜひ教えて下さい。宜しくお願いします。

A102.リシアの活性がポイント
お伺いしている内容から推測すると、レイアウトはどちらかと言えば「ネイチャーアクアリウム」と呼ばれている方面のものでしょうか?
水槽内の広い面積でリシアの丘陵が出来ているとお見受けします。

ネイチャーアクアリウムというジャンルのレイアウトは非常に日本人好みのするレイアウトで私もそういった水景を見るのが好きですが、多用されるリシアやグロッソスティグマやヘアーグラスといった草の特性を上手く生かして水槽を維持するというのが大きなポイントではないかと思います。

何も知らなくてもADAが推奨する手順で水槽をセットすれば比較的簡単にそれらの水景が出来上がってしまうような簡単に上手く行くケースも有るようですが、スタート時に少し違っているだけでどんどんと成功から遠ざかっていってしまうケースも少なくないようです。

私が思うにリシアの丘陵を作る水景では何が何でもリシアを元気に保ち、水槽水に存在する栄養分をどんどんリシアに消費させることによって水槽水を貧栄養状態に保ち、苔が出ないように維持するのではないかと思います。

現状では水槽水が富栄養状態であるために苔が発生し、その苔がリシアの活性化を妨げているので水槽水の栄養分を吸い取る役目のリシアがきちんと活動できていないため水槽水が富栄養状態から抜け出せないのではないかと思います。(それがまた苔の増殖に繋がり悪循環になる)

と言うことで、まずリシアを活性化させるのが一番の対策ではないかと思います。
対策としては。
  1. リシアストーンを取りだしその部分の底床は徹底的に掃除する。
    どうせリシアをレイアウトする部分の底床というのはリシアの下敷きになるだけで植物の根が張ったりしませんからそこにある肥料分や汚れはなるべく少なくします。
    土壌バクテリアもダメージを受けますがそこには水草を植えませんからよしとしましょう。
  2. 可能であればリシアをリシアストーンにセットし直しましょう。
    苔などを出来る限り手で取り除いてなるべく元気な部分のみを使います。
    場合によっては水面に浮かせて増殖した元気なリシアなどを使うのも良いでしょう。
  3. リシアストーンを再セット。
    蛍光灯をチェックして下さい、1年以上使った蛍光灯のように古くて暗くなっているようなら新しい蛍光管に交換します。
    蛍光管本体やガラス蓋、照明装置の反射板等が水跳ねで汚れているような場合はきれいに掃除します。
    付属の蛍光管ということで現在お使いの物はPG−2とPG−3だと思いますがPG−3の方2本を最近流行の色温度の高い蛍光管(12000kという商品名の物やADAのNAランプ等)に変更するのは効果が大きいです。
  4. 場合によってはリシアをリシアストーンごと流木の上やレイアウト用の石の上などに置いて、なるべく水面の近くに設置し、蛍光灯からの明かりがなるべくよくあたるようにしましょう。
    (リシアの状態が良くなるまでの仮のレイアウトです)

ヤマトヌマエビとオトシンクルスを10匹ずつ追加して苔退治に加勢してもらうのも効果が有ると思います。

以上の対策でたぶんリシアはまた元気に成ると思います、リシアの泡が付かなくなったらリシアより苔が優勢に成っていると言うことですから注意が必要です。

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