よしを’S質問箱
- Q96.汲み置き水槽のピートについて
- 【木こりさんからの質問】
1年前から水草水槽を楽しんでいます。
初めての水槽セットのときからよしをさんのページを参考にさせていただいていました。そのおかげでコケに悩まされることはほとんどありませんでした。
今日は汲み置き水槽について教えていただきたいと思います。
うちの水道水は弱アルカリ性でPH7.2〜7.3くらいです。
電子式のPHメータで計りました。
プラントサンドを入れた水槽でも、PHは全く下がりません。
CO2をかなり添加しても、PHに変化はありません。
1年たって底床がかなり汚れてきて水草の育成に支障が出てきたので、先日、底床を焼成フィリピン砂に換えて、汲み置き水槽(衣装ケース)も用意しました。
それで、水替え用に弱酸性の軟水を作りたいと思い、ピート(エーハイムのエーハイトーフやジャレコのピート)をネットに入れて汲み置き水槽に入れてみたのですが、どちらもピートの茶色い粉がものすごく出て、汲み置き水槽がごみだらけになりました。水もまっ茶色です。
くみおき水槽で、「透明な弱酸性の軟水」を作る方法はないものでしょうか。
いまのところ、汲み置き水槽にはゼオライトだけを入れてエアレーションしているのですが、この状態で2、3日おいてもPHはほとんどさがりません。
どうしたら「ブラックウォーター」ではない、透明な弱酸性の軟水を作れるでしょうか。
教えていただければ幸いです。
宜しくお願いします。
- A96.KHを測定してみてください。
- まずは水道の蛇口から出てきたばかりの水道水と水槽の中の水の両方のKHを測定してみてください。
KHはpHの変動に影響する要素の一つです。
KHが高いとCO2を沢山添加してもpHが下がりにくいですし逆にKHがゼロに近いと少しCO2を添加してもpHは大きく下がったりします。
一般的なKHの値は(ドイツ硬度で)2〜4程度だとおもいます。
ただ地域によって差は大きく、10以上になる地域もあるようです。
水道のKHはそれほど高くないのに水槽のKHが高いような場合には水槽内にKHを高くするような要素が入っていると言うことになります。
もしそのような場合は底床などの素材をチェックしてみてください。
水道のKHが高い場合はある程度あきらめが必要です。
それでもどうにかしたいのならR/Oのような特別な装置か、一般的に手に入りづらいアニオンとカチオンの樹脂を併用する形のイオン交換樹脂による処理を行う以外に方法はありません。
水草水槽では効果が持続せずコストが高くなってしまうのであまりお勧めできませんがpH降下剤を使うという方法もあります。
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