よしを’S質問箱
分類 @@#アクア一般#@@
Q88.挙動不審なヤマトヌマエビ
【ひっささんからの質問】
4年間、大磯砂でやってきた90cmの水槽を、アクアソイルを使って再構築しました.濾材も換えて、まったくはじめからスタートです.底床や、濾過槽にバクテリアがある程度繁殖するのを濾過を回しながら待って、植栽を行って、水草は順調に育ち始めまました.レイアウトは、90cm水槽、NAランプ30W4灯、流木を多用したV字型で、で、Vの中心は、凸になるようにし、ミクロソリウムとアヌビアスが、大き目の株で4株づつほど活着させ、それ以外はすべて、底床を覆うようにグロッソスとヘアーグラスを植栽しました.また背景には、ラージリーフハイグロとオランダプラントが植わっています.
順調だったので、植栽8日後(水槽立ち上げ後1ヶ月)にヤマトヌマエビをとりあえず、10匹投入し、様子を見ることにしました.しかし、どうも行動がおかしいのです.まず、体色が、ゆでられたエビのように赤みがかり(約5匹)、泳いでは落下し、また泳ぎ出しては落下するという、奇妙な行動をとります.ひっくり返ったままで、しばらくいて、死んだのかと思うと、また思い出したように藻を食べたりと、とにかく挙動不審なこと、極まりないのです.そのような経過を経て、4日で4匹が死んでいきました.
最初は、pHが初期のアクアソイルの性質で低すぎるためかと思い(6.0前後)、換え水を頻繁に行いだいたい6.5にするようにはしています(それでも低めですが徐々に上がってくるものと思われます).また、CO2はパレングラス1秒1滴で、水草の量や状態からみて添加のし過ぎということはないと思います.昼間は水草も光合成を行い、酸素の泡も見られます.勿論夜間はエアレーションを行っています.亜硝酸は正常値です.
現在、ヘアーグラス、グロッソス等に藻が出てきているので、さらに数を増やしたいのですが、増やしても、また半分が死ぬようではお金がもったいないので、とにかく原因が何かを知りたいのです.それとも、ヤマトヌマエビとは、普通、水槽に入れると、3割ほどは死ぬものなのでしょうか?
よろしくお願いします.

A88.pHショックでは?
お伺いした内容から判断するとpHショックが一番可能性が高いと思います。
それまでそのヤマトヌマエビが飼育されていた水のpHと新規に準備した水槽のpHがあまりにも違いすぎたためにpHショックを起こしたと思われます。

ヤマトヌマエビは通常の魚よりもずっと水質の変化には敏感でCO2の過添加や急激なpH変動でダメージを受けます。

新しい水槽に新しい生き物を入れる場合はバケツなどに元の水(購入してきた場合なら一緒に袋に入ってきた水)と一緒に入れてエアレーションし温度を水槽と同じになるように調整して、その後水槽の水を1/3ほど入れて30分〜1時間待つ、バケツの水を1/3捨ててまた水槽の水を1/3入れてしばらく待つ。
これを何度か繰り返して水槽のpHに生き物を慣れさせてその後水槽に入れるという「水合わせ」の手順を踏むようにしましょう。

きちんと対処すれば1匹も死ぬことはないですよ。

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