よしを’S質問箱
分類 @@#熱帯魚飼育#@@
Q85.水ミミズ、水、バクテリアについて
【清水さんからの質問】
水ミミズについてなんですけどやつら(水ミミズ)に生物兵器はないのでしょうか?もし、生物兵器がないのならできるだけ面倒にならない駆除のしかたを教えてください。
次の質問は水についてなんですけど何故、水は軟水のほうがいいのでしょうか?
次はバクテリアの事についてなんですけどよくバクテリアの素とか売っているのですが本当にあれは効果があるのでしょうか?
一部の人は効果絶大とかいったり、まったく無駄という意見があって僕の頭の中が爆発しそうです。
A85.水ミミズ、水、バクテリアについて
水ミミズについてはコリドラスや中型魚では捕食しそうなきもしますが、スネールに対するクラウンローチの様に、水ミミズ対策としてわざわざ生物兵器を入れるという話はあまり聞いたことがないです。
水ミミズは水質が悪化すると出やすいと言われていますからフィルターの掃除や底床の掃除(1度にフィルター、底床の両方をするのではなく2〜3週間間隔をあけて実施)や水草が密生していれば大がかりなトリミングとゴミ取り等の掃除を実施し、水質の改善を心がければ良いのではないでしょうか?

次に水質についてですが、ほぼ常識的に「水は軟水」と言われることが多いですが、その理由の多くは”我々が水槽で育成している水草が軟水を好む物が多いから”が理由だと思います。
もちろん同様に魚によっても軟水を好む物を飼育するときは軟水に調整した方が良いのです。

何故水草の多くは軟水を好むかそのはっきりとした理由は分かりませんが、たぶん水草が自然に生きている環境の多くが軟水だからでしょう。

もちろん、何でもかんでも軟水が良いとは限らず、飼育する魚の種類によっては硬水が好ましい場合も有ります。
飼育している魚や水草の特性を知りそれらを育てるのに、より好ましい水質にするというのが正しい考え方です。

次にバクテリアの素ですが、基本的には私は使用することをお勧めしません。
詳しい理由は「よしを’s濾過話」を参考にして下さい。

いずれにしても我々が濾過のために利用しているメインの濾過バクテリアは”好気性バクテリア”と言い、完全な生き物でそのほとんどは酸素や保温が無ければ生きていけないものです。
そんな生き物が瓶詰めになって寒い冬では温度も一桁になるような倉庫や流通経路を経由して数ヶ月も生き延びて我々の水槽までたどり着けるわけが有りません。

発売されている物の多くは我々が普通に濾過器を使って利用しているようなバクテリアではなく、瓶詰めや輸送に耐えられる別な種類のバクテリアであると思われます。

そんな物を入れても一時しのぎにはなるかもしれませんが、本来我々が濾材に住み着いてくれることを期待している奴らとは違っているのです。

もし、水槽をセットして2〜3ヶ月以上経過していて魚が死なずに飼育できているのであれば使用する必要は全くないはずです。

また何らかの要因で水槽のバクテリアが減少するような事が起きた場合も、それを回復するためにバクテリアの素を入れるのもしない方が良いです。
なぜならば投入したバクテリアの素が元々存在する濾過バクテリアに緩衝しお互いに食い合いする可能性も有るからです。

濾過バクテリアは水槽環境それぞれに対して最も良いバランスで微妙に違った者達が繁殖しています。
それぞれの環境で自然に発生し定住したバクテリアが一番大切で一番働いてくれるのです。

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