よしを’Ｓ質問箱
- Ｑ８０．上部濾過について教えてください
- 【ゆういちさんからの質問】
基本的な質問で申し訳ありませんが、ご回答よろしくお願いします。
一年程前から熱帯魚を飼い始め（７５ｃｍ水槽、外部式パワーフィルター）
今回、９０ｃｍ水槽に上部式フィルターを購入しました。
そこで質問ですが、ウールマットの他に外部式のように、シポラックスのようなろ濾過材は使用できるのでしょうか？また使用できるのであれば、どのようにセットしたらよいのでしょうか？
ほんとにくだらない質問ですいません。よろしくお願いします。
- Ａ８０．セラミック濾材も使えます。
- いえいえ、非常に良い視点での質問だと思います。
普通上部濾過装置を使用している人の多くはセットされてきた物と同じ様なウールマット系の交換濾材を使い続けている人が多いです。
濾材の特性などを知っていれば上部式濾過装置にもセラミックで出来た濾材を使用することが出来、濾過能力のアップやメンテナンス性の向上、さらには洗浄して再利用できる等のメリットを受けることが出来ますので、そういった濾材に交換する価値は高いです。
まずは交換する前にご自分の使用している上部濾過装置をよく調べて下さい。
一言で上部式濾過装置といってもその構造は微妙に違っていて、メーカーや製品により濾材の使われ方が違っています。
何を確認しなければいけないかというと、濾材が水没する状態で使われているのか、そうでないのかです。
上部濾過装置のその辺の構造としては大きく分けて３種類程度存在します。
- 濾材は水没しておらずポンプで汲み上げられた水がウールマットなどの濾材の上から下に通り抜けその水が水槽へ戻る物。
- 上部濾過装置の中が槽の様になっておりポンプで汲み上げられた水がそこに溜まる、水が溜まる部分に濾材が入り槽からあふれた水が水槽に戻る。
- 特殊な構造をしており上部濾過装置に作られた槽が一杯になるまで水がためられ、一杯になったら空になるまで水が排出され、ウエット＆ドライ方式の濾過となっている。
３は非常に特殊で元々ウエット＆ドライに適した濾材が使用されていますので、今回の説明では割愛いたします。
通常は１か２の方式である場合が多いです。
まず濾過装置を改造せずに使用する場合は１．の装置ならドライ用濾材を、２．の装置ならウエット用濾材をセットするのが良いでしょう。
ちなみにシポラックス等はウエット用濾材ですので、１．の装置ならそのままの状態では使えません。
ドライ用濾材は黒や青や緑の色をした合成樹脂系の素材で出来ており丸や四角の形状で細かな突起やスリットが沢山有るような濾材が多いです。
その他の一般的に見かけるセラミック系の濾材はウエット用である場合が多いです。
いずれも商品それぞれに特性が有るので大きめのアクアショップに行って「ドライ濾過用の濾材はどれ？」とか「この濾材はウエット濾過用ですか？」といった感じでショップの人に聞いてみるのが良いでしょう。
それぞれのタイプに一致した濾材を入手したらそれを現在のウールマットがセットされているスペースに投げ込み一番上に、現在使用しているウールマットを１枚だけ薄くして乗せておけばそれでセット完了です。
最上部にマットをセットするのはゴミ取り用（物理濾過用）です、茶色く汚れてくればそれだけを捨てて交換すれば簡単に物理濾過部分のメンテナンスが出来るというわけです。
濾材を交換する際はバクテリアが居ない状態に逆戻りするわけですから、その点十分に注意して下さい。
現在のウールマットから濾材を交換するならまず初めにセットする新濾材の半分の量をセットしその上に現在のウールマットの下半分を取り除いて乗せる、その後１ヶ月程度経過したところで、残ったウールマットを全て取りだし残りの濾材をセットする、最後にウールマットを薄く１枚乗せる。
そういった変更方法をお勧めします。
またシポラックスは使用初期にｐＨを上昇させますからベランダに出したバケツに水を張って（時々水を換えながら１ヶ月程度）浸けておく等の前処理をして下さい。
それから前述の１．の構造の濾過装置でシポラックスなどのウエット用濾材を使用したい場合ですが、ちょっとした改造でウエット式に変更できます。
ウエット式かドライ式かの違いはポンプと反対側の水槽に水が戻る部分に仕切り板が有るかどうかで変わってきます。
仕切り板が有ればウエット式、無ければドライ式ですので、ドライ式をウエット式に変更したい場合は下敷きの様な素材を使って仕切り板を付けてやれば良いわけです。
逆に付いている仕切り板に穴をあけて水を通せばウエット式からドライ式への変更も出来ます。
こういった改造をする場合は、稼働後必ず水漏れなどを十分に確認して下さい、尚、改造は必ずご自分の責任と判断の元で実施して下さい。
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