Ｑ５７．水草の屋外栽培について教えてください

【KINKONKANさんからの質問】
水草に限らず、植物が好きなのですが、器具以外にはあまりお金を使いたくありません。
という事で、水草もいろんな種類をたくさん育てたいのですが、買ってきたものをとりあえず水槽内で増やすことになってしまい、レイアウトするまでにいたるにはある程度の期間がかかってしまいます。
それで、思いたったのが屋外栽培で、去年の初夏ぐらいから発泡スチロールの箱に園芸用土を敷き、水草を浮かべておきましたがルドウィジアはどんどん水上葉化して増えてくれました。(雪国の冬を超えて、今年もすでに成長をはじめました。)
今年やりたいのは、アヌビアスやエキノドルス、クリプトコリネなどを増やしたいと思ってるのですが、こんな方法でこれらの水草は育ちますか。
僕としては、水槽で増えるより速いスピードで増えてくれればOKなんですが。
この場合再び水中葉化しなければいけないので、意味が無いのですけど、花が咲いて、種なんか取れれば最高だなぁ。

Ａ５７．水草の楽しみ方色々

水草は部屋の水槽で楽しむだけではなく、色々な楽しみ方が出来ます。
水草アクアリストでもベランダなどに水草を育てている人は多いようです。

目的は人それぞれで、余った水槽をベランダに出してトリミングの際の切れ端を投げ込んでお日様のパワーで育ててもらったり、KINKONKANさんのように水草を増やす目的で栽培されていたり。

他には睡蓮鉢の様な物で屋外で楽しむために水草を育てられていたり・・
この辺になると水草とガーデニングの中間って感じでしょうか？
創作水辺の山翡翠さんのページに行けば屋外で楽しむ水草が見られます。

いずれにしても屋外で育成すると驚くほど育ちますが、苔や藻が大量に発生します。
睡蓮鉢などで屋外で楽しむ水草の場合は水面付近と水上部分が観賞の大半を占めますので苔や藻もそれほど気になりませんが、いずれ水槽に戻す目的の育成である場合はあまり苔や藻に覆われることがないように注意する必要があります。

アヌビアスの室外育成は苔や藻をどうやって押さえるかがポイントになるでしょう。
エキノは通常種で有れば室外育成・水上育成が比較的簡単です。
室外の水中育成はこれも苔や藻にやられますから、出来れば水上育成が良いでしょう。

かのアマゾンソードを鉢植えにして普通の草花のように育てられている方も多いです。
エキノは水上育成すると花が咲いたり子株がとれたりと、それなりに人を楽しませてくれます。
購入してすぐの水上の物をそのまま鉢植えにしたり、伸びたシューターを水槽から出させて、そこで出来た水上物の子株を鉢植えにすれば簡単です。

クリプトコリネはクリプトマニアの中では水上育成が半ば常識化しているほど、クリプト育成の方法としては一般的な物ですが、高湿を保った容器の中で用土がひたひたになる程度の水を与えクリプトを育てると言った、ちょっと特殊な環境で行います。
ファーム物のクリプトなどもこの方法で培養されているようなので、クリプトの中でも容易種ならこれで十分増やせると思います。

クリプトの水上育成は難種のクリプトを育てたり花を咲かせたりする目的で用いられることが多いですね。
この辺は蘭やセントポーリアと同じようにはまったら最後抜け出せない世界だそうです・・
クリプトコリネの水上育成については加古いいんりじ長さんのページをご覧下さい。

といった感じで、水草の楽しみ方も室内の水槽で横から眺めるだけとは限りません。
屋外の水辺や水上育成など色々な楽しみ方が出来ますのでやってみて下さい。

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