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フィルターの変更をする際に既存のフィルターを稼働させて併用するというのは正しい方法です。
新しい方のフィルターが機能するようになるまで少なくとも3週間以上はかかるでしょうから、その間水質を悪化させずに濾過を機能させるには現状使用している濾過を停止しないのが正しいやり方です。
ただし、活性炭を濾過器のセット初期に使用するようにメーカーが勧めているのは今回のように既に正しく機能している濾過が有るところへ追加でセットする場合を想定している訳ではなく、全く濾過が無いところにセットする場合を想定してのことです。
そのような場合濾過が出来上がるまでの間に白濁や水の濁りが発生するため、それを吸着させる目的で活性炭を使用することを勧めているのです。
従って現在白濁や水の濁りなどの問題が発生しているならともかく、既存の外掛け式濾過装置がちゃんと機能しているのなら、活性炭は不要だと思います。
活性炭は取り出して少しでも多くの生物濾過用の濾材をセットした方が良いと思います。
それから今の環境についての不足や改善点ですが、草の量や今後その水槽をどのようにしたいのかによって変わってきます。
従って”ここを強化しましょう”と一概に答えられないのが現実なのですが、とりあえずその水槽を”最も一般的な水草水槽にする場合の標準的セット”と前提をおいてお答えします。
まず第一に不足しているのは照明だと思います。
現在植えられている草ではそれほど照明は必要無いですが、将来的に有茎草やリシアなどを育成するには照明を強化する必要があります。
次に不足しているのは濾過だと思います。
60cm水槽に2211(エーハイムの一番小さいパワーフィルタだとこれだと思われる)はスペック上問題のない組み合わせですが、夏場に濾過能力が下がったり水質が悪化したりすることを考えると、もう少し余裕があったほうが良いです。
60cm水槽に2213以上という組み合わせが標準的な水草水槽のセットだと思います。
CO2の添加量ですが、まず発酵式の場合添加量を調整するのがかなり難しいと思います。
一応何らかの方法で添加量が調整できるとして、その場合どの程度添加すれば良いか?ですが・・
これも草の量や草の調子、光の量で変わってきますので一概には答えられないです。
とりあえず現在植えられている草ならばそれほど多くのCO2は必要ないと思います。
CO2の添加量についてはpHや魚の状態を十分にチェックしながら少ない量から徐々に増やしていき草の状態が良く生き物も元気な状態の添加量を自分で見つけてみて下さい。
添加量についての話は「CO2添加のすすめ」のページでも少しふれていますので、そちらも参考にして下さい。
最後に上部濾過装置についてですが、さすが日本で考え出されただけあって機能・コストパフォーマンス・メンテナンス性、どれを取っても最高の装置だと思います。
従って上部濾過装置を使う事のデメリットが無いかぎり、上部濾過装置を使う事は非常に有効な選択肢だと思います。
そのデメリットというのが水草水槽における光量確保の問題とCO2の発散の問題です。
従って水草水槽でない場合や水草水槽でも光量やCO2がそれほど必要ない、ミクロソリウム、アヌビアス、クリプトコリネ等の陰性植物を使っての水草水槽の場合は上部濾過装置でもOKだと思います。