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水草水槽へのCo2強制添加の本当の意味は何でしょうか?
巷では光合成のための原料補給として理解されているようですが・・・。
私の不思議なところ。
水草の成長の為の3つの要素は光・co2・肥料(代表は窒素/リン酸/カリ)だと思いますが、これは間違いないでしょうね。
(水は既に回りにある)
この三要素のうち光がないと、いくらco2・肥料があっても、草はそだちません。
Co2を過剰に与えても、光が少なければ植物はそれを光合成に利用できないわけです。
例えば18W×4灯の水槽の写真を撮ろうとすると、カメラの絞りとシャッタースピードはf5.6または4で1/15です。晴天の昼間はf8で1/60〜1/125ぐらいです。
透明に澄み切った(20cm水中での水槽と、自然の川・池)水中の状況を比較すると、水槽の明るさは日中太陽光の自然の川・池と比較して、多分はるかに少ないのでは?とおもいます。
故に18W×4灯程度の(暗い)水槽の中では、そもそも水草のCo2要求量は(水草本来の要求量)自然界の日中と比較して少なくなっているはずと考えるのが妥当だと思います。
Co2要求量少なくなっている所に過剰にCO2つっこむ意味は?と考えるとこの行為は光合成の原料補給の理屈に合わなくなってきます。
で、肝心の自然界の川の中のCO2濃度は、温泉水でもない限り水道水とほぼ同じでないかと私は考えます。川はたえず上流から流れてきますし、水はせせらぎ等では常に泡立ち、動いています。エーハ水槽の方がはるかに水の流れは静かと考えるべきでしょう。CO2は揺れ動く水からは発散してしまうというのが定説。
CO2添加は、単純に「光合成の為の植物への食糧補給」と考えるより、何か他の意味の方が強いのでは?と私はますます思うわけです。あるとするなら弱酸性への水質固定とか、何かそれ以外の効果。
もちろん今店頭で売られている水草が、高濃度CO2の水中でしか育たない植物に品種改良されているなら、話は違うと思いますけれど・・・。
自然界で水草が繁茂している所のCO2濃度、一度測ってみたいものです。水道水中に自然に溶けているCO2濃度は自然の川・池と比較してはるかに少ないなら、自宅水槽へのCO2添加の意味は誠に正しいものと言えそうです。普通の水道水中のCO2濃度はどれぐらいなのでしょう?
で、とある人に聞くと
>CO2を添加すると新芽が出やすいんですよ。
>成長速度は多分変わりません。
>アンブリアなどではCO2添加の有無で茎の間が伸びすぎたり
>短くなったりしますが、CO2を添加する事で新芽が早く出て
>茎の間が短くなるんだと思います。
茎の間が伸びるというのは、草が明るいところに行きたがっている証拠だと思います。
回りが暗い。→どうやら生えている場所の水深が深い→より明るい浅い所へ→うえに伸びればよい。
暗い水槽では誠に自然な水草の対応かと。
#モヤシ・かいわれ大根と同じですね。
で、なぜ上に伸びるかというと水中に少ないco2をさっさと取り込んで、明るい場所で光合成し、自分がより成長するため。
「Co2添加で茎の間が短くなる」が本当だとすると、高濃度Co2添加の意味は、草のその本来の性質(薄暗い場所ではひょろひょろ上に伸び、明るいところに出たがる)をキャンセルするためと言えそうです。
Co2が水中に豊富にあると、無理して上に伸びなくても、いつでも光合成の元があるからそう焦って上に伸びることはあるまい。と、草が考えるからでしょうか?
私の水槽では、Co2無添加で天野氏言うところの高濃度co2添加必須のリシアもマダガスカリエンシスも結構繁ってきれいです。グランデュローサーもまっかっか。
私自身はco2装置一切使ってないです。
(高価なので・・・。)
まず結論から申し上げますと、水槽に添加しているCO2は通常の添加速度ではその多くが水草によって消費されています、それから光とCO2バランスの件ですが確かに井関さんが仰るように自然界の比率とはかなりかけ離れている環境を与えているのかも知れませんが、それにも水槽という閉鎖された環境の中で水草を綺麗に育てるために特別な意味が有るように思います。
まずCO2と光のバランスの話は後回しにして
CO2の添加をするその行為について考えてみます。
人間が密閉された容器に入れられたならしばらくして酸素が無くなって窒息して死んでしまいますよね、水草も密閉された容器(水槽)に入れられると初めはそこにある二酸化炭素を吸収するでしょうがそのうちその存在量が不足して人間で言う窒息になってしまうと思います。
それから添加するCO2が水草に消費されていることの裏付けとして蛍光灯を消した後も同じスピードでCO2添加し続けると溶存CO2濃度が消灯とともに徐々に上がりだしますし、その逆でCO2を切らせて無添加の状態で蛍光灯を点灯して1日過ぎると溶存CO2濃度が減少します。
自然界での溶存CO2濃度ですが以外と溶存CO2濃度は有ります。
その多くは湧き水として地上に出る前に地下で自然により添加される物と自然界のバクテリア達によって与えられるものだと言われています。
アオコやミドロが大発生している汚れた池や沼では溶存CO2濃度もかなり低いでしょうが、それ以外の池や川ではそれなりに存在するはずです。
それからCO2はエアレーションしてもある量以下は発散せず水中に残りますから、渓流でばしゃばしゃされた水でもそれなりにCO2を含んでいます。
その上自然界では水草がCO2を消費しても新しくCO2を含んだ水が上流からどんどん流れてきたり、池の底のバクテリア達がCO2をどんどん共有してくれます。
水槽では上流からCO2を含んだ新しい水が流れてくるわけでもありませんし、水槽内のバクテリアなんて自然界のそれに比べれば微々たる存在でしょうから、その代役を人間の手によるCO2添加という方法で補っているのだと思います。
水槽でこのような環境をCO2添加せずに実現するには24時間水道水を垂れ流しにするか、それに近いぐらい頻繁に(2日に1回程度)換水するしかないでしょう。
ちなみに水道水も結構な溶存CO2濃度です。
(いま家の水道水をテトラのCO2試薬で測定したところ約20mg/Lでした)
次に光とCO2バランスの件ですが、確かにご指摘の通り自然界の比率とはかなりかけ離れたバランスですね。
まず第一にこういう仮説はどうでしょうか?
自然界では光の量に対してCO2の比率が本来不足している。
なぜこういう事が言えるかというと、今農業の研究で気中で育成する野菜の栽培で密閉された建物の中で栽培し人工的にその中の二酸化炭素濃度を自然界よりも高めに保ち育てることで大きく育てたり短期間で育てるという技術が研究されているらしいです。
そもそも、植物が出現した時期の地球上は今よりも遙かに炭酸ガス濃度が高かったはずだから、そう考えると納得できます。
それから井関さんも仰っているとおり成長の仕方の違いです。
井関さんは上に伸びるのを抑制すると仰っていますが、私は葉の成長を促進すると思います。
(同じ意味合いですかね・・(^^;))
ジャイアントアンブリアは光に対してCO2濃度が高いと傘(葉)が大きくなり、その逆だと節間が伸びると言われています。(実はその全く逆の節もあり本当はどちらだか分かりませんが・・・(^^;))
もしそうだとすれば、CO2が沢山ある環境では草は光を吸収することに専念するためにその成長を葉に集中するのではないでしょうか?
もちろん葉の成長を早くすると言うことは新芽の出方も早くなると言うことになります。
水草水槽では光が絶対的に不足しているため水草が光を受ける葉の部分に苔が生えることはその水草にとっては致命的な事で、水草を始めて上手く育てられない人の多くは、買ってきた水草が水槽に入って光合成を行って育ち始める前にソーラーシステムの心臓部である葉に苔が付いて、結果光合成を行って成長する速度よりも苔にとりつかれて繁殖する速度に負けてしまい、ダメになるケースが多いと思います。
ご存じのように元気な水草の葉には不思議なぐらい苔を寄せ付けない何かが有りますよね。
苔が葉の細胞にとりついて入り込む余地が無いのでしょうか?
調子の良い葉には苔が付かず、一段と光を取り入れて光合成が出来るのでエネルギーもどんどん生み出すことが出来る、結果よけい元気になる、よけい元気になった葉っぱにはこれまたよけい苔が取り付けなくなる・・・
そういうサイクルを繰り返しているうちに水槽内が貧栄養状態になり苔が減少する。
人間は与えたい高等植物にのみその根付近に肥料を与えることによって、苔を育てず草を育てる・・・
(こんなに上手く行ったら神様ですが・・(^^;))
水草を上手く育てるにはこの辺がキーポイントだと私は日頃から思っています。
ということで、過剰なCO2濃度の環境に置くことで水草は光を求めて生長しその結果より多くの光を吸収することが出来る、従って光が不足している水槽でも葉の数が多い(葉の面積が広い)草はその分多く光合成が出来るので、さらに葉の数も増えるし最終的にはそれが成長の早さにもつながるんだと思います。