60cm濾過槽


はじめに

ここで紹介している自作作業をする場合特別な資格が必要だったり、又は素人工事をすることによって起きた事故(水漏れや漏電、火災など)については火災保険等の保証外になるようなケースもある事をはじめにお知らせしておきます。

ここで紹介している自作を実施される場合はそういったことを十分理解して、安全性の確認は十分行われることをお勧めします。
もちろんここで紹介しているものの安全性や機能を私は何ら保証いたしません。
ここの情報をごらんになって実施される場合はご自分の責任で実施してください。


今回は以外に質問が多い60cm規格水槽を改造して作る自作オーバーフロー濾過槽です。

アクアリウムを数年やっているとたいがい60cmの規格水槽というのが押入に眠っていたりします。
アクアリウムをやっている友人が数人居ればまず2〜3個は60cm水槽が余っている事でしょう。
また、アクアショップのバーゲンセールなどでは60cm水槽本体のみ千円程度で売っている事も有ります。

今回はそんな60cm水槽を有効利用して濾過槽を作ってしまおうという内容です。

先に紹介している「外掛け式オーバーフローシステム」と組み合わせることによってオーバーフロー専用水槽を持っていなくても簡単にオーバーフロー濾過を実現することができます。
ちなみにうちの1200水槽はこの組み合わせで作っています。

構造及び完成イメージ

これが完成画像です。

とオーバーフロー濾過というのは非常に良いことずくめです。
ただ、添加している二酸化炭素が逃げてしまうということで水草水槽では敬遠されがちですがうちではこれで水草水槽やっております。

これが濾過部分のイメージ図です。
濾過槽全体を3槽に分けてあります。
第1槽から第2槽へのしきりは底の部分のみに穴あきアクリル板を使うことで第1槽の下から第2槽へ流れます。
第2槽と第3槽のしきりは少し低くしておき水がその上を越えて第3槽へ流れるようにします。
うちでは第1槽の上の部分にプラケースで作ったドライ濾過槽を付けてあり、その下がエーハイメック5L、エーハイサブストラット5Lが入っています。
第2槽にはシポラックス8L、第3槽は各種センサーやヒーターが入り第3槽部分よりエーハイムのパワーヘッドによって水が水槽に送られる仕組みです。


材料

まずは小物から
左がおなじみのシリコンボンド、真ん中がアクリルカッター、右がアクリル用接着剤です。
いずれもホームセンターで簡単に手に入ります。
アクリルカッターは普通のカッターと違って刃の角の部分でアクリル板を傷つけカットするという特殊な切り方をします。
使い方が分からない場合はアクリル板を購入するときに店員さんによく聞いておくことをお勧めします。

それからこれが重要な部品のアクリル補強材です。
小学校の工作の時に使った竹ひごのような感じですが素材がアクリルでできており形状は三角をしております。
アクリル板を90度に接着するときにその内側に付けて補強する物です。

その他に

が必要です。


作り方

アクリル板を水槽のサイズにカットして補強剤を添えてアクリル接着剤で接着します。
アクリルとガラスを接着することになりますが普通のアクリル接着剤で固定することができます。
その後シリコン接着剤で入念に接着すればOKです。

全面と背面・底面をしっかり接着します。
第1槽のしきり部分は底の方に穴あきアクリル板を使用することで、水の流れるところを作っておきます。

第1槽の上にセットするドライ濾過部分は左の画像のようにプラケースの底に沢山の穴をあけた物を使います。
第1槽の上に固定する必要があるので塩ビパイプで足をつけられるようにしましたが60cm水槽の奥行きがプラケースのサイズにぴったりだったため、丁度濾過槽の上に乗る形となったため足は不要でした。

このドライ濾過部分にバイオカスケードをセットした画像です。
この上にウールマットをセットしてその上に水がまんべんなく流れるように穴あきアクリル板を乗せて送られてくる水を受けます。

第1槽部分はこのようになります。
バイオカスケードがプラケースに全部入りきらなかったのでエーハイメックの上に浮かせてあります。

第2槽と第3槽はこのようになっています。

通常時は保温のためにこのように全体を硬質発泡スチロールで覆ってあります。


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