ペットボトルプレフィルター
はじめに
ここで紹介している自作作業をする場合特別な資格が必要だったり、又は素人工事をすることによって起きた事故(水漏れや漏電、火災など)については火災保険等の保証外になるようなケースもある事をはじめにお知らせしておきます。
ここで紹介している自作を実施される場合はそういったことを十分理解して、安全性の確認は十分行われることをお勧めします。
もちろんここで紹介しているものの安全性や機能を私は何ら保証いたしません。
ここの情報をごらんになって実施される場合はご自分の責任で実施してください。
これが完成品です。
だいたいパワーフィルターやプレフィルターという物は密閉されていて中に濾材が入ればいいわけですから、身の回りにある色々な日用品でちょっと加工すれば代替出来る装置が簡単に制作できます。
今回は加工が簡単なのでペットボトルで制作しましたが、素材を3リットルサイズのビール樽で制作すれば強度も上がりますのでさらに信頼できる物に仕上がるでしょう。
また同様に100mm径程度の水道配管用塩ビパイプを使って筒状の容器として入水口と排水口を付ければ自作土管フィルターの出来上がりです。
チャレンジしてみようと思う方はこのページを参考にして、丈夫で作りやすい素材を探してみてください。
なず何はともあれペットボトルが必要です。
今回は株式会社東京美水館で発売されている「ブナ原生林の清水」というのを使ってみました。
素材のペットボトルで注意して選ばないといけないのは、底部のでこぼこが少ないボトル形状をしていることです。
あわせてもう一つ大切なのはボトルキャップの大きさが大きいことです。
このように500円玉と比べてもかなり大きめの注ぎ口でなければ配管用のパーツが取り付けられません。
もしビール樽で製作される方はキリンの一番搾りの樽で行ってください。
スーパードライなどの樽では注ぎ口が小さいのです。
最近色々と探してみて気が付いたのですが、底部がのっぺりしていて注ぎ口が大きく内容量のあるペットボトルとしては焼酎のドデカボトルが有ります。
容量も大きいのでとても凄いフィルターができあがると思います。
その他にはこのような水道配管用のパーツを2セットです。
近くのホームセンターで1個50円程度で販売されています。
私は近所のドイトで”バルブソケット35円”(画像左側)と”給水エルボ50円”(画像右側)で購入しました。
その他リーマーという工具が必要です。
20mm程度の径の孔を開ける必要がありますので、30mm程度までのサイズのリーマーが必要です。
その他は適当な長さの13mm塩ビパイプとパイプを切断するノコギリや塩ビパイプ用の接着剤などが必要です。
まずキャップ部分に穴を開け、それをリーマーで広げバルブソケットが通るサイズにします。
バルブソケットが通ったら反対側へ給水エルボをねじ込みます。
底部も同様に穴を開けリーマーで広げて同じ加工を行いますが、キャップ部分と違ってバルブソケットを締め付けることが出来ません。
そこで接着剤を付けずに適当な長さの塩ビパイプをバルブソケットに押し込んでそれをボトルの注ぎ口から挿入して手で押さえます。
やってみると分かるのですが塩ビパイプの接続部品というのはテーパーが切ってあるので強く押し込むことで固定されるような構造となっています。
その仕組みを利用してボトルの中のバルブソケットを締め付けるというわけです。
底部にもこのように配管部品を固定して完成です。
この容器にエーハイムのホースを接続するなら水道配管用の13mmパイプでは接続できませんから水道配管用塩ビパイプとエーハイムパイプとの連結を参考にしてエーハイムパイプを取り付けます。
最後に水漏れが無いか厳重にチェックしてください。
今回の製作では使用しませんでしたが、給水ソケットの締め付け部分にはゴムパッキンを使用した方が良いです。
その箇所からの水漏れが一番起きやすいですので、必ずゴムパッキンを使用して心配ならシリコン系の接着剤で補強してください。
全てが完成したら中に適当な濾材を詰めプレフィルターとして使用するなら本フィルターの全段に取り付け、本フィルターとして使用するならボトルから水槽へ水を排出する経路の途中にパワーヘッド(ポンプ)を接続します。
ボトルはあまり強度がないのでボトル内を負圧に保った方が水漏れなどの心配も少なくなりますので、ポンプから水をペットボトルへ送り込むのではなくボトルからポンプで水を吸い出すようにしてください。