センニンモ
Potamogeton maackianus



用水路の流れにたなびくセンニンモ



センニンモ[ヒルムシロ科ヒルムシロ属]

 採取地は、市街地のコンクリートで護岸されたかなり流れの速い川で、近くにエビモ、カナダモ、コカナダモなどとともに群れを作っていました。
 この草はエビモなどと同じ沈水性ですが水槽に入れたら見事に変身しました。なかなか見応えのある水草です。

 自生地では草長が約1mほどでヒルムシロに似た1cmほどの花序をつけていました。葉柄は無く葉は互生し葉の中央脈は明瞭で色はやや褐色。節から白い根を出します。葉の先端は鈍頭で葉縁に鋸歯がまばらについています。
 葉の色は採取時は暗緑色でしたが、水槽では写真のような淡黄緑色になりました。採取後しばらく何という水草かわからなかったのですが、知人にセンニンモだと教えていただきました。流れの速いところにも生育するようです。漢字名は仙人藻。




分布等
項 目 説  明
 和 名 
センニンモ(別名:)
 漢字名 
仙人藻
 科 目 
単子葉植物綱ヒルムシロ科ヒルムシロ属
 学 名 
Potamogeton maackianus
 分 布 
日本、朝鮮、中国北部、東シベリア。



草の特徴
項 目
説  明
生育環境
湖沼などに群生する沈水性の多年草。
繁殖・越冬
そのまままたは種子、根茎で越冬。
葉の形
水中葉は広線形。
葉の先端
鈍頭。
葉の基部
無柄。
葉の縁の形(葉縁)
細鋸歯
茎への葉のつき方(葉序)
互生
 茎 
糸状偏円形
地下茎
白いひげ状根が泥中を横走。
花のつき方(花序)
花軸の先に花穂。
葉の色
淡黄褐色。





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