バイカモ
Ranunculus nipponicum



[キンポウゲ科]
 冷たい流れのある川などで群生している多年草です。 春から秋にかけて白い小さな花を次々に咲かせます。 濃い緑色の葉はどんどん分裂し川の流れに沿って1mも伸びます。この草は止水では上手く育たず、特に水槽では水流のあるところに植えても難しい草です。
 東京の戸外では、特に流れを作らなくても消滅するようなことはありませんが、やはり山間の冷たい清流を好むようです。 バイカモは漢字で梅花藻と書き梅の花に似た花が咲くことからきています。 またこの草は山菜として食用にもなるようです。
(写真左は滋賀・地蔵川のバイカモ - この写真は香川邦彦氏の撮影です)



分布等
項 目 説  明
 和 名 
バイカモ(別名:キンギョモ、ウメバチモ)
 漢 字 
梅花藻
 科 目 
離弁花亜綱キンポウゲ科
 学 名 
Ranunculus nipponicum
 分 布 
日本、朝鮮、中国大陸。



草の特徴
項 目
説  明
生育環境
流れのある冷水中で群生する沈水性の多年草。
繁殖・越冬
そのまま、または種子・根茎で越冬。止水での育成は困難。
葉の形
葉は針の形。小さな葉が3つずつ出て次々に扇状に増えていく。
葉の先端
葉の先がとがっている(尖頭ないし鋭尖頭)
葉の基部
葉と茎は短い柄でつながる。
葉の縁の形(葉縁)
葉の縁が滑らかでギザギザがない(全縁)
茎への葉のつき方(葉序)
葉は互生。
 茎 
円筒状で中空。
地下茎
いたる所の節から白く長い根を出し砂地の水底に固着する。
花のつき方(花序)
水上に白い5弁の花。小さめの白梅の花にそっくり。
葉の色
流水では鮮やかな濃緑色。





[ 日本の水草 Top ]