ナンゴクデンジソウ & デンジソウ
Marsilea quadrifolia

危急種−−絶滅の危機が増大している種


 

[デンジソウ科]
 デンジソウもナンゴクデンジソウも各地の水田、用水路、湿地などに群生する多年草ですが、ナンゴクデンジソウは本州以西に分布しています。
 漢字では「田字草」と書きますが、文字通り「田」の字そっくりで四葉のクローバを水に浮かべたような草です。春から初夏にかけて水面に四つ葉が浮葉となってならびますが、盛夏ともなるとお互いに競合して水面上に抽水状態でどんどん立ち上がってきます。夜間には葉っぱをたたむ睡眠運動をします。写真左の敦賀・中池見の湿地ではわずかに水田の畦際に残っていただけでした。
(写真左 デンジソウ(中池見湿地) 右 ナンゴクデンジソウ(西表島産))




分布等

項 目説  明
 和 名 
デンジソウ(別名:タノジモ、カタバミモなど)
 漢字名 
田字草
 科 目 
シダ植物門シダ綱デンジソウ科
 学 名 
Marsilea quadrifolia
 分 布 
日本、朝鮮、中国大陸、台湾、アジア、ヨーロッパ、
北アメリカなど温帯に分布。
 その他 
絶滅危惧種


草の特徴
項 目
説  明
生育環境
水湿地などに群生する沈水性または抽水性の多年草。
繁殖・越冬
胞子、根茎で越冬。
葉の形
クローバーのような4枚の葉がつく。
葉の先端
なし。
葉の基部
変形楯形。
葉の縁の形(葉縁)
全縁
茎への葉のつき方(葉序)
輪生
 茎 
円柱状
地下茎
不規則に分岐しながら泥中を横走。
花のつき方(花序)
なし。
葉の色
緑色。






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