アシ
Phragmites communis Trin.


岡山


[イネ科ヨシ属]
 この草は全国各地の河川の岸辺や水湿地帯に良く見られるイネ科の多年草です。
ヨシとも呼ばれますが、アシ(悪し)よりヨシ(善し)のほうが縁起が良いということからこの呼び方が出たようです。 「風にそよぐ葦」や「人は考える葦である」などの言葉はやはりアシのほうがしっくりくるように思いますが・・。

左の写真は普通に見かけるアシですが、右の写真のアシは小型の白斑入りです。 これは近所の園芸店で見つけたもので名前は外白斑ヒメアシと書いてありました。
この園芸店ではほかにデンジソウやアサザ、ガガブタなども販売されていてちょっとびっくりしました。

わたしはアシをムジナモの育成鉢に同居させています。盛んに根茎を伸ばし繁殖しますので夏の暑い盛りにはムジナモには絶好の日陰を作ってくれます。



分布等
項 目説  明
和 名
アシ(ハマオギ)
 漢 字 
 科 目 
単子葉植物綱イネ科
 学 名 
Phragmites communis Trin.
 分 布 
全国各地、亜寒帯、温帯、暖帯に広く分布
 その他 
非常に強い草ですが一部では衰退が心配されている





草の特徴
項 目説  明
生育環境
池沼や河川の岸辺などに群生する抽水生の多年草
繁殖・越冬
種子または根茎で越冬。
葉の形
長披針形
葉の基部
葉鞘で茎を抱く
葉の先端
鋭尖頭
葉縁
縁に長毛があり硬くざらつく
葉序
広い間隔で互生。
地下茎
地中を深く匍匐し節から地下茎が地上へ出る。
その先から地上茎が出る
花序
複穂状花序。紫褐色または黄褐色
葉の色
濃青緑色
草 体
茎は中空円柱で高さ1-2m。
葉の長さ10-20cm、幅1-2cm。


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