Ｑ１０１４．バクテリアの発生について

【ごえもんさんからの質問】
バクテリアを発生させるためにみなさんパイロットフィッシュを導入されるのが一般的のようですが、牛肉やその他バクテリアの餌となるものならなんでも代用は可能なのでしょうか？

Ａ１０１４．パイロットフィッシュの代用

可能です。
私が聞いた事があるのは、カレーに入れるぐらいの肉片を１個水槽に入れるというやり方です。
セット直後の水槽に肉片を入れて２〜３週間放置すればバクテリアが繁殖し、その後いきなりメインに飼育する魚を飼えるという事です。
もちろん肉片は２〜３日で傷んで腐ってきますが、それでアンモニアが発生し、それを餌とするバクテリアが繁殖するという理論です。

そういう事ならば数日毎に人間の尿を少量投入するというやり方でも可能だと思いますが、肉片を入れてほったらかしにする方がお手軽で抵抗感が無いのでしょうね。

この方法の良い所は
無事水槽が立ち上がったときに生き残ったパイロットフィッシュ達を飼育し続ける事で困ることが無い。
肉を投入して運転している間は水槽に生き物が入っていないのでアンモニア濃度や亜硝酸濃度が上がっても換水する必要が無い。
です。

パイロットフィッシュを使ったやり方では１ヶ月弱は水質をチェックしながら頻繁な換水が必要ですので、それが必要無いというのはかなり大きなメリットといえるでしょう。

もちろんアンモニアが発生する必要が有りますので果物や野菜・加工食品では上手く行かないと思います。

この方法では理論的にはニトロバクターとニトロソモナス両族のバクテリア郡が発生しますので、バクテリアの素で発生させたものに比べてはるかにパイロットフィッシュを使って正しく立ち上げた濾過バクテリアに近いものが出来上がると思います。
但し、最終的には飼育する魚の数や種類、水槽の環境によって存在するバクテリアのバランスは変わりますので、パイロットフィッシュを使って立ち上げた水槽に比べると代替パイロットフィッシュ方式で立ち上げた水槽はバクテリアのバランスが若干違っている可能性は有るかもしれません。

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