「ワシントン条約」
読み:”わしんとんじょうやく”

解説

1974年米国ワシントンにて締結された、「絶滅の恐れのある野生生物の種の国際取引に関する条約」です。
これに指定されている水生生物は結構多いです。
ただ、段階的にその危機度によって、付属書1〜3で区分けされています。
段階1は、非常に危険な状態であり、商業目的の輸出入は厳禁です。
段階2は、規制しないとかなりヤバイ状態のもので、原産国が許可をとれば、輸出可能です。
段階3は、条約加盟国が自国の種を保護する為に取引を規制するためのものです。自分の国以外での同種を規制する訳ではないので、原産地を証明する証明書と輸出許可書があれば大丈夫。
マリンアクアの世界では、サンゴの取引は殆どすべて段階2に当てはまります。
原産国は、貴重な経済源なので必ず許可書をとっていますが、危険な状態には変わりないのです。
現在珊瑚礁はどんどんなくなりつつありますが、アクアな人たちの需要は必ずしも、原因ではないでしょう。
採取されるサンゴによって、荒らされる海より環境汚染で死滅するケースのほうが、圧倒的に多く困った問題です。
水槽内ではサンゴの繁殖も難しく、かなりのマニアですらできません。(サンゴの産卵を自宅でしたらTVで放映してもらえるでしょう)
養殖ができない海水魚、大事にしたいものです。

解説者:MC−IWA

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