「植物成長ランプ」
読み:”しょくぶつせいちょうらんぷ”

解説

実は人間が見た時に一番明るく感じる緑の波長の光は、植物にとって必要ない。
(葉が緑色の理由)植物は赤と青の光を光合成に利用している。

水草の色は光合成色素であるカロテノイド(赤)やクロロフィル(緑)の色
クロロフィルが光合成を行なう時に必要な光の波長は680nmと700nmで、どちらも赤い光の領域。
(nmはナノメーター、光りの波長の長さを示す。)

普通の3波長タイプ蛍光灯の発光のピーク波長は
450nm,540nm,610nmらしく、700nm付近は残念ながら弱そう。

700nmと言う波長は人間の可視範囲の端の方。人間が明るく感じる光りではない。

植物育成用とうたってある蛍光灯が正しくクロロフィルの要求波長にあわせてあるかどうかは、私には定かでない。

以前赤色LEDを使用した植物育成ライトが発表されたが、その後話はあまり聞かない。
もちろん普通の赤いLEDランプの波長は700nmではない。

ADAの植物育成ランプは、光合成には関係ないとされる緑の波長が強化されている。
天野氏は「水草の場合は、緑の波長も光合成に利用している」と主張している。

なお、水中では赤い色の光りは緑・青より吸収されやすいが、30cmぐらいの深さでは殆ど変わりなしとのこと。

解説者:iseki(井関)

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