「比重」
読み:”ひじゅう”

解説

比重とは、「1気圧、4度C以下である物質の重さと同体積の純粋な水の重さとの比」と定義されるのが一般的でしょう。
マリンアクアリウムでは、人工海水を調整する場合、この比重を考慮して、人工海水の元を入れる必要があります。
例えば、真水が1gだとすると、海水は1.02〜1.04位です。(25度C)
普通、海水セットを買うと必ず、比重計がついてきます。
多分それは、ガラスでできた浮きみたいなもので、「ボーメ計」と呼ばれるものです。なにやらフランスのボーメという科学者が発明したものだそうです。
このボーメ計は一般に定義させる比重とは少し違った単位で計測するものです。
そのほかの比重計としては、SeaTestからでている、米国製の「Specific Gravity Maste」というプラスティック製のものがポピュラーです。これは、1.017〜1.027まで、比重の単位で計測できます。壊れにくい点がメリットですが、ボーメ計の方が計測しやすく馴染みやすいと思われますので、ボーメ計の単位で比重の調整法を紹介します。

人工海水の濃度が低すぎると魚は身がブヨブヨとしてきますし、濃すぎると身は引き締まり ますが、濃いと容存酸素量が減少し魚にストレスを与え、NO2の上昇に繋がるようです。水の管理(NO2抑圧)を優先すれば、可能な限り低濃度がいいわけです。   一般的にボーメ計で2.5〜3.0の範囲で調整することが多いです。また、あるSHOPでは1.8(ボーメ計)で調整しているところもあり、魚はかなりの範囲で対応できると思います。
比較的低温(23度〜26度)を通年維持できるのなら、やや高めの比重(2. 8〜3.0)で飼育し、夏場高温(30度以上)になってしまうようなら、やや低 め(2.3〜2.7)に調整することをお奨めします。
 また、インバーディブリッドタンク(無脊椎)を始めたいのなら、低濃度の調整 はしない方が良いでしょう。(3.0くらいがベター)

解説者:MC−IWA

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