「白点病」
読み:”はくてんびょう”

解説

魚の病気としてはもっとも多い病気の一つで体の表面やヒレに小さな白い斑点(はんてん)があらわれひどくなると全身に広がり死んでしまいます。
淡水魚(たんすいぎょ)ではイクチオフチリウスと言う繊毛虫(せんもうちゅう)の寄生(きせい)によって また海水魚ではクリプトカリオン・イリタンスと言う繊毛虫が寄生することによっておこります

淡水魚の白点病の治療には繊毛虫が高温に弱いので水温をやや高めの28〜30度ぐらいにしマラカイトグリーンやメチレンブルー グリーンFなどの薬を加えて2〜3日薬浴させるまた食塩水もある程度効果があると言われてる。

海水魚を飼育して一番最初に直面する病気が白点病でしょう。 この病気の特徴は、書籍類でも広く紹介されています。淡水から転向した人は淡水 魚がかかる白点病とは虫の種類も違うし、治療方法も違いますので注意が必要です。

 殆どが、鰭からポツポツと付き始め身体全体が蕁麻疹のように白点で一杯になります。どんなに初心者でも異常に気づくので手遅れになる心配は無いでしょう。 むしろ治療の方法に失敗する可能性が強く、その手順について紹介します。

 治療には硫酸銅を使用します。薬局でしか手に入らない為、印鑑を持参の上購入します。
 問題はどのくらいいれるのか?ということです。

 飼育書には、容存濃度が0.7ppm〜1.0ppmくらい。とでているものが多く、その量り方もややこしく書かれているものが多いです。言うとおりに0.7ppmに調整して入れたつもりが何時もショック死をさせてしまう人も多いはずです。

 多くのベテラン飼育者は自分なりの感を持っていて、簡単に調合しますが、初心 者にとっては匙加減が難しいでしょう。

 まず、濾過の方式によっても違いますが、90センチ以上の水槽で海水魚用の上 面と底面もしくは、オーバーフローにしている場合、かなりいい加減に投入しても 大丈夫です。一度投入された銅イオンは時間が経つと無害化します。しかし、ルームメイトなどの小型水槽では水量が少なく、投入量に気を使います。

 さて、90センチの水槽の場合、アクアセイフなどの空ボトルを用意し、その中に硫酸銅をコーヒースープーンですり切れ一杯くらい入れます。その中に、ボトルについているキャップで水を20杯注ぎます。 よくかき混ぜて、まず1回目に2杯投入します。その後12時間ごとに徐々に無害 化され濃度が下がる分だけ付け足すわけですが、2回目は経験的にいって1.5杯 入れます。3回目からは2.0杯に戻しこれを2〜4日繰り返します。

 殆どの場合、2日で直りますが一見魚に以上は無くとも水中に白点虫の子供がま だいる可能性があるため、魚が直ったと思われる日から少なくとも2回は投与しま す。

 魚の身体についている成虫を直接殺すことはできず、12時 間くらいで分離した水中にいる子供を殺して行きます。この方法では、残留銅濃度は、0.4ppm〜0.6ppmくらいの間に収まる筈です。

 基本的に、極力薄めに投与することにします。 はっきりいって1.0ppmも入れたら中毒で死にます。特に濾過能力の弱い水槽 では、まずダメでしょうし、あまり濃くしても意味は無いでしょう。

 3回投与して効き目がでなければ、投入量を増やせばいいわけですから、薄めに いれるのが基本です。書籍等の情報を当てにして、マニュアル通りにやるのもいいですが、薄めから始めて自分なの量を決めていくのがいい方法だと思います。

解説者:いさぱっぱ、MC−IWA

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