教育の恐ろしさ(2003/05/05記)

最近は日本から近くて遠い某国の言動が問題になったりして心配の種ですよね。
しかしその某国、ニュースなどで入手出来る情報を見ていると非常に無理があるように思います。

冷静に考えれば核ミサイルを持ったからといって世界の中で自分の国の立場や力が急激に強くなるとは、国際政治に全然疎い私でもそんな事すぐに考えが及びます。
それに、そんな事をしても国の経済状態が良くなる事にすぐに結びつくわけでもないですし、どうしてそんな国の代表者が国民から「将軍様の為に・・・」と絶対なる信頼を得ているのかと疑問に思いますが、そこには私なんかの想像も及ばない何かが有るんでしょうね。

今の日本では自分の命と引き換えに天皇や総理大臣や他の日本国民を守ろうなどと考えられる人は皆無と言っても間違いないほど、まれにしか居ないだろうと思います。
きっと今の日本では親や兄弟であろうとも、それらを守る為に自分の命を投げ出すという事は出来ない人間の方が多い事でしょう。

しかし、北の某国を見ているとある事に気が付きます。
絶対的に国家の代表者が国民から信頼されていて、自国の経済力や国力を省みず、どの国よりも優れた人種であり、どの国よりも強い国家だと国民のほとんどが思っているのです。
それは、どうも戦前の日本と良く似ているという事に気が付きます。

そう、きっと戦前の日本国民も今の某国の国民のように国家代表の為に命をささげる事も厭わず、日本が世界で一番優れている国で、戦争をしたとしても何処の国にでも勝てると思っていたに違い有りません。

という事は、現代の北の某国の国民が特殊な性格をしているとか、特別知能が低いと言う事ではなく、ある要素があればそれは何処の国民だって、そのようになってしまう可能性があるということの証明だと私は思います。

その要素とは宗教・または教育です。
宗教も広い意味では教育ととらえられますので、一つに絞るなら教育ですね。

最近私のホームページを見たという方からこんな内容のメールを頂きました。
「あなたのホームページはよく書かれていて良いですね、でも濾過に関する説明の所はADAからの引用ですね」
私はま〜、ぶったまげてしまいました。

なるほどこれが随所で「ネイチャーアクアリウムでは〜」と、さもアクアリウムにおけるバクテリアの力を利用した水の濾過理論も、底床のバクテリアの話も、ありとあらゆるアクアリウムに関する理論や方法も、全てネイチャーアクアリウムの独自性であって、さも自社が考え出した方法や理論で有るかの如く読み取れる文章で、アクアリウム初心者に刷り込みを行った効果かと感じました。

通常私はメールでの問い合わせなどでは、あまり詳しい事は書かないのですが、そのときばかりは

仰る通り、私のホームページで記載しております濾過の話などは、私が考えたり確立したりした内容ではなくパクリです。
しかしパクッた元はADAではないです。
アクアリウムにおける濾過の理論や技術などはADAという会社が設立されるずっと以前の20〜30年前にヨーロッパで確立されたものです。
ADAが雑誌などに書いている濾過の理論なんかも、実はそこからのパクリなんですよ。

というような事を懇切丁寧にお教えして差上げました。

現在の日本では親のしつけとか、親から子への教育というものはもう何十年も機能しておりません。
また教科書検定問題を見ると知識として知っておくべき日本の過去の歴史が意図的に添削されているようにも思われます。
このままでは気が付いたら「アクアリウムはネイチャーアクアリウムを提唱するADAにより、その理論や技術が飛躍的に向上し、ネイチャーアクアリウムこそがアクアリウムの中で最上のスタイルであり、それに勝る他のアクアリウムスタイルは無い。」と教育されたアクアリストばかりとなり、北の某国と同じ様に国の中のある特定の人物や組織の都合の良いように洗脳された国民になる可能性だってゼロではないように思います。

では、そう成らないためにはどうすれば良いか?
それは常に自分で色々な情報を得て、時には信じている人や信じている組織の事を、あえて「間違っているかもしれない」とか「嘘を言っているんではないだろうか?」という視点に立って検証を度々行う事だと思います。

まず手始めに「よしをは実は自分達に間違った古いアクアリウムスタイルを教え込もうとしているのではないか。
もしかしたら現代のアクアリウムでは水質調整剤やバクテリアの元などを使う事によって、もっとお手軽簡単に楽しむ事が出来るはずなのに、よしをがアクアメーカーを嫌いな為に、声高に『水質調整剤やバクテリアの元なんて使うな』と言い続けているのではないか?」という考えをスタートにして、それの裏付けとなるような証拠や自分の経験、またはそれを打ち消す事が出来る証拠や自分の経験を集めてみてください。

そうする事によってよしをが言っている事は信用できる事なのか、それとも話半分なのか、それとも全然嘘っぱちなのかを皆さんそれぞれが判断できると思います。


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