ご存知のように熱帯魚の雌雄判別については、グッピーのように非常に分かり易いものから、外見でほとんど見分けがつかないものまでさまざまです。
鰭の形が違うとか色が違うというものは比較的見分けやすい部類ですが、熱帯魚全体の中でそういった簡単な方法で雌雄が見分けられるものは半数ほどではないかと思います。
残りの半数というと成長したときの体の大きさとか体型が微妙に違うとかそういったところで見分けなければならないです。
それも魚種それぞれについて違いを見分けるポイントが異なってきますのでやっかいです。
あるとき私のところに、とある魚種について雌雄の判別の仕方を教えてほしいと言う問い合わせが来ました。
私はその魚種について雌雄の判別の方法を知らなかったので、詳しい人にその魚種の雌雄の判別の仕方を教えてもらいました。
その結果その方は私に一通りの判別ポイントを教えてくれたのですが、最後にこう付け加えられました。
「以上がこの魚の雌雄の判別の方法ですが、どうも最近のアジア地域で養殖されている個体の場合、超過密状態の劣悪な環境で繁殖成長させられているため、今まで申し上げました雌雄判別の特徴がまったく現れないという個体も少なくないようです。」
私はこの言葉を聞いたときに一瞬愕然としてしまいました。
最近の都会では何処をどう見てもそれが男なのか女なのか分からない人がまれに居ます。
髪型なんかはまだしも、手・肌・体格・首筋・腕の太さetcどのポイントを見ても判別がつかない場合もまれに有ります。
私は電車の中でそういった人を見掛けると、失礼にならない程度に(見つからないように)雌雄の判別がつけられるまで色々なところを観察するのですが、電車を降りるまで判別できないこともあります。
また、スカートをはいているにもかかわらず駅のホームでお尻を地面につけて座り込んでいる若い女性を見かけることもたまに有ります。
雌雄の判別がつかないということとは少し違いますが、あまり女性らしくない(”女性らしい”という言葉を使うと田嶋先生にしかられそうですが)言動をする若い女性も非常に多くなっているように思います。
男らしくない男性もしかり。
これらのことはあくまでも流行とかファッションによるものであり、一時的な事なのでしょうか?
それとも、日本と言う狭い国の中で、そのまた狭い限られた都会という水槽で超過密状態の劣悪な環境の中繁殖してきた日本人と言う種は養殖熱帯魚と同様に雌雄の判別がつかなくなりつつあるのでしょうか?
昨今のダイオキシンを初めとする環境ホルモンの問題は具体的な作用として生き物の繁殖と言う能力を低下させる結果をもたらすということで、非常に話題にされ危険視されています。
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危険はそこだけではないように思うのは私だけでしょうか?