最強の60cm水槽にはとにかく、最強の照明が必要である。
本来なら少しぐらいお金を掛けてもメタハラなんぞを、どど〜んと設置したい所であるが、今回対象とした水槽の設置場所が、それほど広くない居間であり、座ったり寝転がったりしてくつろぐ人間様に、メタハラの容赦無い光が水槽外にもバシバシ突き刺さってくるような照明はどうしても不可。
またハロゲンなど比較的低光量の上部開放型照明も有りだが、それだとどうしても陰性植物オンリーといった水槽スタイルに成ってしまい、育成できる草を選ぶ水槽となる。
やはり此処は初心に返って蛍光灯だ!
ということで、蛍光灯で最強の60cm標準水槽の照明を作成する事にしました。
自作に関するおきまりのお断り
自作についての情報は機能や安全性についてよしをが何ら保証するものではありません。
ここに掲載された内容について実施される場合はあくまでもご自分の責任において実施して下さいますようお願いいたします。
- 【基本コンセプト】
最強の水槽を目指し、メタハラに引けを取らない蛍光灯の照明装置である事。
そのためには何はともあれ光量を稼ぐ事。
しかし、どんなに光量が有ったとしても発熱バリバリで夏場に水槽崩壊というのは避けたい。
あくまでも最強でありながら某A○A社の水槽のように一瞬だけ最高であれば良いというのではなく、日々メンテナンスを行い、できれば長期維持が出切る水槽でなければよしをのホームページで紹介する意味が無い。
なので、光量を確保しながら
メンテナンス性も重視しつつ、発熱が少なく、冷却の為のシステムも取り入れ、そして軽くスマートで、見た目も悪くない。
と、ほんとに可能かどうかも疑われるコンセプトですが、兎に角最強水槽への第1歩は実現可能かどうか疑わしい、照明の製作と成りました。
こんなとてつもないコンセプトの60cm水槽の照明が出来れば・・・・
- 【素材選びと蛍光灯の灯数】
60水槽で水草をする場合に、一般的な蛍光灯の使用方法といえば20ワット型2灯式の蛍光灯ユニットを2機、水槽の上に設置するのが多いと思います。
これだとメンテナンスの際に前に設置している蛍光灯ユニットをどければ水換えやトリミングが簡単にできるし、20ワット蛍光灯4灯であれば、光量的にもまずまずの明るさが確保できます。
さらに4灯では不足するというニーズの為に市販製品でまれに5灯式のユニットも販売されています。
ということは・・・
最強の照明となると・・・
そうです6灯式です。
しかも基本コンセプトの通り、メンテナンスの際に蛍光灯ユニットを「よっこらっしょ」とどけなければ成らないなんて、ただでさえ水換えが億劫なよしをに換水頻度をマイナス2乗させる結果になり、これまた最強の水槽からは遠ざかってしまいます。
6灯有りながらさっと開いて水槽のメンテナンスが可能で、トリミングや植え込みのときにも手元を照らす明かりが確保できている。
そんな蛍光灯システムが理想です。
次に蛍光灯の点灯方式です。
一般的な蛍光灯ユニットは「安定器式」と「インバーター式」の2種類有ります。
安定器式は安価で丈夫ですが、重く、熱を多く発して、ちらつきなどの為にインバーター方式に比べて光量が低くなるという特徴が有ります。
インバーター式はちらつきが無く蛍光灯の能力を極限まで引き出せますが、高価で装置が水濡れ等に弱いという特徴が有ります。
今回は光量と熱、軽さを考慮してインバーター方式を選択しました。
インバーター方式の蛍光灯の自作方法は色々とありますが、今回は私のホームページのリンクの所でも紹介しております「ボズシ工房」さんの通信販売でインバーター基盤を入手する事にしました。
今回使用した基盤であれば調光も可能な為、調光の為のユニットを追加すれば将来的に、朝ボーっと明るくなり、昼に向けてだんだんと光量が増して、昼間100%の明るさになって夕方に向けてだんだんと暗くなり消灯するという、自然の光に近い状況を演出する事もできるように成ります。
これで、メインの素材と灯数は決まりました。
あとは骨格やケースとなる部分の材料選びです。
過去に照明装置を自作した時は1200水槽の40ワット蛍光灯を金属製のアングルで作成したのですが、これは相当重くなってしまいました。
その時は1200水槽ということで水槽自体が水の重さと大型の上部濾過装置の使用に耐えるよう、ある程度の強度が有りましたが、今回は市販の廉価な60cm規格水槽が対象ですので、なるべく軽くしたいところです。
あわせて加工のし易さを考慮し、骨格のほぼ全てをアルミ素材を使用して製作する事にしました。
(但し、水槽枠と接触する部分は安定性と、水槽への傷防止の為に木材を使用。)
そして上部は蛍光灯の発熱に耐えられ明かりを反射するステンレスの薄板、側面は見栄えを考慮して黒の塩ビパネルとしました。
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